ゲルマン比較語学から見た中世英語のコンピュータ利用による文体論研究
Project/Area Number |
14710335
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
英語・英米文学
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
尾崎 久男 大阪大学, 言語文化部, 助教授 (60268381)
|
Project Period (FY) |
2002 – 2004
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
|
Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | 古期フリジア語 / 法律文書 / 頭韻語句 / 古期英語 / 中期低地ドイツ語 / 古期ゲルマン諸語 / 動作名詞 / frommen / tun / 古期高地ドイツ語 / agere / facere / gerere / Evangelienbuch von Otfrid / 古期低地ドイツ語 / Heliand |
Research Abstract |
五世紀にブリテン島へやって来たアングル人、サクソン人、ジュート人、そしてフリジア人は同じゲルマン民族であり、言語的にも親近性があったため、お互いにコミュニケーションをとるのもそれほど苦がなかったと予測される。従来からゲルマン語において英語に最も近い言語として、同じ西ゲルマン語派に所属するフリジア語が挙げられてきた。彼らが話していた言語はどれほど近かったのであろうか。それは古期フリジア語と古期英語を音声面、形態面、統語面、語彙面のあらゆる観点から比較することにより、ある程度の予測も可能となろう。ところが、古期フリジア語の研究はこれまで看過されてきた嫌いがある。その理由として、O.Robinson(1992:181)も指摘しているように、膨大な文献が散在していたり(there are well over 1,300 more or less separate texts)、重要な文献のほとんど全てが法律文書であったり(virtually all the important texts are legal documents)した事実が挙げられよう。 そこで、本年度における当該研究では、古期フリジア語の法律文書に見られる「頭韻語句」に焦点を当てて、古期英語や中期低地ドイツ語で書かれた同様の文献と比較することにより、音声面から調査した。今後は今回の結果を踏まえたうえで,他の観点からも考察しなければならない。
|
Report
(3 results)
Research Products
(3 results)