Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2002: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Research Abstract |
セデック語の動詞を,その形態,統語の点から分類することを試みた.セデック語の動詞には3つの態があり,どの態でどの項が主語になるかという統語的な面から,動詞を分類することができる.多くの2項動詞では動作の対象を表す項がGVの主語になり,道具や受益者を表す項がCVの主語になる.それに対し,3項動詞,配置動詞では,受け取り手や内的場所を表す項がGVの主語になり,移動させられる対象はCVの主語になる.2項動詞の動作の対象と3項動詞の受け取り手,内的場所が同じ扱いを受けるということが分かった.使役文では,述語が自動詞から派生した使役動詞でも他動詞から派生したものでも,被使役者がGVの主語になる.このことについて,ドイツで開かれた国際会議Syntax of World's Languages「世界の言語の統語」で発表した(2004年8月). また,形態的にはAgent Voiceでどのような接辞をとるかで,動詞を分類することができる.em/φ活用とφ/φ活用をするものは主として他に影響を与えないような動作を表し,me/φ活用の動詞は主として自分自身に影響を与えるような動作を表す.me/ke活用の動詞は影響を受けた結果の状態のようなものを表し,φ/ke活用の動詞は他からの影響ではなく内在的にそうであるような状態を表す.これについてはドイツで開かれる国際会議THE TYPOLOGY OF STATIVE-ACTIVE LANGUAGES「stative-active言語の類型論」で発表することになっている(2005年5月).
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