超広視野屈折光学系を用いた超高エネルギー宇宙線観測装置の性能評価
Project/Area Number |
14740178
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
素粒子・核・宇宙線
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
榊 直人 独立行政法人理化学研究所, 計算宇宙物理学研究室, 協力研究員 (90342790)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2003: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2002: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | 最高エネルギー / 宇宙線 / 空気シャワー / シミュレーション / 衛星軌道 / EUSO / 衛星 |
Research Abstract |
現在、宇宙から10^<20>eVを超える超高エネルギー宇宙線が存在していることが知られている。東大宇宙線研の明野広域空気シャワー観測装置(AGASA)では1990年から世界最大の検出面積(100km^2)で観測を続けており今までに10例を超える10^<20>eV以上の宇宙線を観測した。その起源についてさまざまなモデルが提唱されているが、主に統計精度不足のためにまだ解明されていない。この起源を明らかにするためには、AGASAより更に大きな検出面積を持つ装置が必要である。検出面積を劇的(約1000倍)に増やすために、EUSO、OWLなど宇宙から超高エネルギー宇宙線による空気シャワー現象を観測する計画が進行中である。本研究ではEUSOで実際に使われる予定の望遠鏡光学系シミュレーションコードを完成し、フレネル形状を含めた収差を計算できるようになった。実際に作成された1/6スケールフレネルレンズと計算結果を比較し、よく再現できていることが確かめられた。また、解析的手法を用いた空気シャワー生成と大気蛍光、チェレンコフ光発生、大気中での光の伝播の高速シミュレーションコードを開発し、望遠鏡シミュレーションコードと合わせて、トリガー条件の最適化についての検討と、EUSOで期待される性能(エネルギー閾値5×10^<19>eV、角度決定精度など)の評価を行った。この高速シミュレーションコードで用いられるシャワーモデルをより現実的なものにするためフルモンテカルロシミュレーションCORSIKAを用いてデータベースの構築をし、データベースを利用して生成したシャワーについて同様にEUSOの性能評価を行い、解析的なシャワーを用いた場合とほぼ同じ結果を得た。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)