Project/Area Number |
14740409
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
分離・精製・検出法
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Research Institution | Okayama University of Science |
Principal Investigator |
坂根 弦太 岡山理科大学, 理学部, 講師 (90278911)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2004: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2003: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | カルコゲン / モリブデン / 8-キノリノール / DV-Xα分子軌道計算 / 飽和脂肪酸 / 不飽和脂肪酸 / プロピオル酸 / スルホン酸 / デカン酸 / パラトルエンスルホン酸 / 水系潤滑剤 / テレフタル酸 / ドコサヘキサエン酸 / カルコゲン架橋 / モリブデン多核錯体 / 8-ヒドロキシキノリン / 安息香酸 / サリチル酸 / トリフェニル酢酸 / 高度不飽和脂肪酸 / 有機EL発光材料 |
Research Abstract |
一昨年度に8-キノリノールを配位子とする酸素/硫黄架橋モリブデン三核錯体の合成に成功し、昨年度はこの錯体が直鎖飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸と反応することを確認、酢酸、トリフルオロ酢酸との反応生成物の合成およびX線講造の決定に成功した。さらに昨年度はテトラフルオロテレフタル酸とこのモリブデン三核錯体が反応することを見つけ、モリブデン三核錯体の二量化をX線講造より確認した。今年度はドコサヘキサエン酸、エイコサペンタエン酸との反応を引き続き試みるとともに、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカンジカルボン酸、リンゴ酸、チオリンゴ酸、アセトンジカルボン酸、チオグリコール酸、キノリン酸、テレフタル酸などのジカルボン酸との反応を試み、シュウ酸、ピメリン酸などとの反応生成物について良質の単結晶を得ることに成功し、X線構造を精度良く決定、DV-Xα分子軌道計算によりその電子状態を計算し、モリブデン三核錯体とカルボン酸との反応について電子論的に詳細に検討することができた。ドコサヘキサエン酸、エイコサペンタエン酸、アラキドン酸などの反応生成物は粉末として回収することには成功したが、現在のところ良質の単結晶は得られておらず、引き続き実験を継続中である。研究過程で、三核錯体の電気化学および核磁気共鳴の興味深いデータが得られ、現在論文を投稿中である。また三核錯体の一連のカルボン酸、スルホン酸との反応生成物について、合成法、X線構造、電子状態を体系的にまとめたものも現在投稿準備中である。さらに三核錯体のドコサヘキサエン酸・エイコサペンタエン酸等カルボン酸との反応生成物が、プロピオル酸などアセチレン誘導体と錯体骨格の架橋硫黄部分で反応することを確認し、その反応生成物のX線構造を決定、まだ構造解析の精度が高くないため、精密化を試みている。
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