大規模2次元アレーデバイスの同期機能の解明と向上に関する研究
Project/Area Number |
14750258
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
電子デバイス・機器工学
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
田中 久陽 電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (20334584)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2003: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2002: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | 発振器アレー / ミリ波発振器 / 注入同期 / 相互同期 / 引き込み現象 |
Research Abstract |
ミリ波発振器やレーザーダイオードの注入同期・相互同期の理論的解明と応用研究の両者に生じているギャップに橋渡しすることを目的として研究を行なってきた.その結果,まず次の2点が達成された. (1)シミュレーターや実験データから,単体素子およびそのアレーの同期特性を記述する動作方程式を縮約する理論/手法の確立. これにより従来の理論研究では扱う事が困難であった大規模かつ複雑な対象を取り扱う事が可能となり,同期能力の解明と限界を明らかにすることができた.この手法の副産物として生物の概日リズム生成源である細胞レベルにおけるタンパク質代謝ネットワークの解析が可能となり(i)に示す論文を投稿した. (i)永田憲章,田中久陽「ショヨウジョウバエ概日時計システムの引き込み能力の理論解析」,電子情報通信学会論文誌A,投稿中. (2)(1)と並行して、大規模アレー(特に2次元アレー)を構成する際の動作機構の解明と生じる障害の解消方法の確立を行なった.これにより,従来全く未開拓であった大規模アレーの非同期状態の解消方法を初めて提案し,良好な結果が得られることをシミュレーションにより検証した.この結果は(ii)の特許として出願済みである. (ii)「発振器間の相互同期システムおよび方法」,(出願済;特願平13-163793). さらに,以上の結果の応用としてセンサーネットに利用可能な新しい同期制御方式が得られ(iii)の特許を出願済みであり,現在これに関する論文,学会発表を用意している. (iii)「通信タイミング制御方法,及び通信タイミング制御装置」,(出願済;特願平2003-328530).
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)