Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
1.収束条件の確認および実環境での動作確認のために、音響測定を行った。種々のスピーカ・マイク配置に対して印パルス応答を測定した。また、動作確認用の音声を収録した。これらのデータを用いた検証を行っている。2.提案アルゴリズムを複数のSIMD型シグナルプロセッサを用いて効率よく実現する方法を検討した。2組の演算器に同時にデータを供給できるように、タスクとメモリの割り当てを行なった。入力信号を共有することで、メモリ容量を削減した。学習制御に要する演算を3回に分けることで、1サンプル当たりの負荷を均一化した。現在実装を進めている。3.収束速度を改善するために、RLSアルゴリズムの導入を検討した。単純にRLSアルゴリズムを導入すると不安定になる。また、忘却係数を固定すると、収束速度が低下するか、不安定となる。これらの問題を解決するために、周期的リセットや適応忘却係数等の学習制御を導入した。4.雑音が存在する場合や、インパルス応答が1000タップを超える場合など、実環境に近い条件でのシミュレーションを行った。タップ数を多くしても係数誤差の改善効果は見られた。雑音への耐性については今後検討する必要がある。5.ブロック図等を用いてシグナルプロセッサのプログラムを容易に開発できる環境を整えた。
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