Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
超望遠レンズを用いた遠方観測に利用する標定モデルとして正射投影モデルを考案し、調整計算プログラムを開発するとともにその実験を行った。・従来手法では超望遠レンズを用いると標定解析において精度が低下するか不安定となったが、正射投影モデルを適用することで高い精度での標定解析が可能となった。・正射投影モデルを用いた場合、3枚以上の重複撮影画像を用いなければ被写体と相似なモデルを形成することができない。ただし、基準点を併用する場合はこの限りではない。・正射投影モデルを用いた場合、少ない数の基準点のみを用いて初期値なしで安定した標定計算を行うことができる。・400mmの超望遠レンズを用いて100m程度離れた位置から重複撮影する実験を行ったところ、3mm程度の精度で対象点を計測することができることがわかった。従来手法と比較して2倍ほど精度が向上し、少ない撮影枚数での安定性も向上することが確認できた。本年度は実用化のための研究を進めるとともに、遠方計測時に発生する誤差要因を解明し、その対処方法を考案した。これらの成果により以下の知見を得た。・超望遠レンズを用いて撮影する場合にはどうしても撮影枚数が増える傾向があるが、その際にビデオセオドライトを用いるのが有効であることがわかった。・遠方計測においては、従来の空中写真測量や近接写真測量では発生しにくかった撮影環境により影響や光学的な影響が大きく、とりわけ画像のぼけに対する対処が必要である。これらは基準尺のような幾何学的尺度を用いて補正したり、画像処理によって補正することが可能である。
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International Archives of Photogrammetry and Remote Sensing Vol.35, B3/1
Pages: 1010-1015
日本写真測量学会平成16年度年次学術講演会発表論文集
Pages: 61-64
Pages: 57-60
日本写真測量学会平成15年度年次学術講演会発表論文集
Pages: 41-44
International Archives of Photogrammetry and Remote Sensing Vol.34, 3B
Pages: 194-199
日本写真測量学会平成14年度年次学術講演会発表論文集
Pages: 205-210