Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2003: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Research Abstract |
平成15年度に実施した研究の概要を以下に記す. (1)航空サービスに対する選好意識分析 アンケート調査で得た航空サービスに対する選好意識データ(SPデータ)を用いて,航空サービス選択モデルを推定した.サービスの比較要因は,運賃,所要時間,一日あたりの頻度,機材の種類(中型ジェット機,小型ジェット機,プロペラ機の3種),マイレージの加算の可否の5つを採用した.本研究では,ランクロジットモデルを用いて選択行動モデルのパラメータ推定を行った. (2)機材に対するイメージが航空サービスの選択に及ぼす影響分析 機材(大型ジェット機,小型ジェット機,小型プロペラ機)に対するイメージ評価を調査した.9種の評価項目を設定し,これらの適合度について回答を得た.これらのイメージに関する変数をサービス選択モデルの説明変数に含めてモデルのパラメータ推定を行った結果,機材のイメージが選択行動に影響を及ぼしていることが検証された. (3)フライトの出発時刻の変更に関する支払い意志額の分析 実際に利用したフライトの出発時刻と,希望する出発時刻,さらに希望時刻のフライトを利用できるならば,追加的に支払ってもよいと考える金額を調査した. これらのデータを用いて,支払い意志額の確率分布モデルを推定した.また利用した路線の一日あたりの便数と,支払い意志額との相関関係について調べ,便数の少ない路線において,フライト時間の変更に対する支払い意志額が高いことが明らかとなった. (4)研究のまとめ 小型機材を用いた多頻度運行が,乗客にとって満足度の高い航空サービスであることを検証した上で,今後の航空サービスの質向上の方向性を明らかにした.
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