Project/Area Number |
14750469
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Building structures/materials
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
稲葉 雄一郎 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (90312975)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 溶接 / 形状的不連続 / 材質的不連続 / 応力-ひずみ状態 / 有限要素解析 / 熱影響部 / 破壊 |
Research Abstract |
建築鉄骨の破壊起点となるのは,大半が接合部であり,接合部の応力・ひずみ状態を解明することは,耐破壊設計にとって重要な課題である.本研究では,溶接接合部という不連続な個所に内在する,多軸応力拘束やひずみ集中を促進して延性亀裂の発生をもたらす2つの要因,すなわち形状ノッチと材質ノッチのうち,これまであまり取り組まれてこなかった材質ノッチに焦点を充てた.本研究の成果を以下に述べる. 1)溶接部の延性亀裂発生状況に関する実験データを得た. 2)溶接部の不連続な材料特性を,有限要素解析モデルに置き換える手法を提案した. 3)溶接部の有限要素解析を行い,実験結果と比較することにより上記手法の有効性を確認した. 4)溶接部の応力・ひずみ状態を明らかにし,延性亀裂発生に関与する情報を得た. 5)均質材について検討されていた既往の延性亀裂発生条件式が溶接部にも適用可能なことを確認した. 延性亀裂の発生は,元々ばらつきを伴う現象であり,これに溶接による材質変化のばらつきも加わるので,溶接部の延性亀裂発生状況は,或る範囲を持った領域で表示することしか現段階では出来ないが,その最低レベルを以て判断基準とすれば安全側の設計が可能となる.また,実験データを増やして,各種ばらつきの度合いを評価することが出来れば,延性亀裂発生の予測はさらに精度を増すことも可能と考えられるが,これは今後の課題である.
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)