住宅の長寿命化を図るためのスケルトン-インフィル型木造軸組構法の開発
Project/Area Number |
14750479
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Building structures/materials
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Research Institution | Akita Prefectural University |
Principal Investigator |
板垣 直行 秋田県立大学, システム科学技術学部, 助教授 (00271891)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2003: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 木造住宅 / 長寿命化 / スケルトン-インフィル / 軸組構法 / 半剛接合 / 耐震性 / 伝統構法 / プラン構成 / 長寿命化住宅 / 半剛接接合 |
Research Abstract |
本年度は、下記の実験を実施しつつ、成果をとりまとめ、スケルトン-インフィル型の木造軸組住宅構法を提案した。 ○SI型モデル住宅における構造要素の検証実験 15年度に実施された接合部実験、モデル住宅の実大加力実験の結果を踏まえ、木ダボ接合を用いた実験住宅の架構と同じ仕様の1層門形架構について水平加力実験を実施し、その構造性能への影響を検討した。 その結果、木ダボ接合を用いた架構は初期剛性が高いものの脆性的に破壊し、終局耐力については引きボルト型接合による架構と同程度であり、壁倍率換算した場合、引きボルト型接合の方がやや高い評価となった。しかしながら、架構全体の許容耐力の算定においては初期剛性が大きく影響するため、木ダボ接合による寄与は大きいと考えられた。 ○合理的かつ耐震性を備えた可動間仕切りシステムの開発 既製の可動間仕切壁について資料収集し、SI型住宅に適した可動間仕切壁の仕様について検討した。それらの検討に基づき試作された可動間仕切壁をモデル住宅に設置し、施工性を評価した。また、水平加力試験を実施し、耐震性を評価した。その結果、施工にあたっては2人で1時間程度で設置可能であると考えられた。耐震性については、変形角が1/10に達しても、崩落など危険な破壊挙動は見られず、壁倍率で0.5倍程度の性能を有することが明らかになった。 ○伝統木造構法技術におけるSI架構の検討 既存の伝統木造民家における接合方法及び架構の構成方法に基づき構成された門形架構について水平加力実験を実施した。その結果、横架材を複数構成することにより引きボルト接合による架構と同等の耐力・剛性が得られ、SI型住宅を可能にする開放的な架構の実現が示された。 ○SI型モデル住宅架構の解析 上記実験のデータを用いてSI型モデル住宅の構造解析を実施した。解析結果は、実大実験結果とおよそ適合し、モデル住宅の耐震性能が検証された。
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Report
(3 results)
Research Products
(21 results)