Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Research Abstract |
本研究の課題は,リスクモデリング理論と選好評価手法の融合を図り,食品リスクに対する人々の選好を抽出する手法を開発することである.そこで本年度は,以下の3つを行った. (1)SP-RP結合モデルによる時間価値の推定 移動時間は費用として捉えられ,移動費用の中に組み込まれる.このとき,時間を費用に換算する率が問題となる.一般に,この換算率は外生的にモデルに組み込まれる.本研究では,換算率をSP-RP結合モデルの枠組みの中で内生的に求めることで,選好評価の精度を向上させることを目的とした,そこで,モデルを提案し,その有効性を検証するために実証分析を行った. (2)リスク軽減属性を含む鶏肉の付加価値の定量的評価 鶏肉は飼育方法,形態,品種,ブランドといったさまざまな付加価値を持つ商品が流通している.本研究のねらいは,このような付加価値間の交互作用に配慮しながら,付加価値に対する消費者ニーズを把握することである.特に,健康リスクに影響があると考えられる付加価値に焦点を当てた. (3)期待効用理論を援用した離散選択モデルの提案と実証分析 リスクを伴う財の選好を抽出し,評価する手法として,既存の離散選択モデルの枠組みに期待効用理論を組み入れた手法を提案した.実証分析の対象としては,期待効用理論が低確率事象に適さないことを勘案し,駐車可能性をリスクとして捉えた海水浴場を取り上げた.実証分析の結果,提案手法の有効性が示されたとともに,得られた知見が有用であることが明らかになった.
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