Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
2004年12月から2005年1月に、スリナム共和国のパラマリボとニューニッケリー近郊において、同国農業普及員とともにジャワ系・インド系の農家計18戸を訪問し、在地農法について資料収集を行なった。パラマリボ市近郊では、兼業農家が多く、道沿いの屋敷地とその周辺1〜2haを菜園・畑地として利用していた。農地には排水路が掘られ、奥に湿地林が残っていることが多かった。屋敷周りには、柑橘、フトモモ、パンノキ、パラミツ、ココヤシ、マンゴー、パパイヤ、サポジラなどの永年作物が開放的に植栽され、樹下にナス科低木Cestrum latifoliumが植えられていた。排水路沿いには、調理用・生食用バナナがよく植えられ、日当たりのよい区画には、ラッカセイ、ナガササゲ、リョクトウなど豆類、キュウリ、カボチャ、ナス、トマトなど果菜類、キャベツ、カラシナ、カイランなどアブラナ科葉菜、さらにヒユ科葉菜、トウガラシ等が栽培されていた。混植は稀であった。整地には除草剤が用いられ、時に火入れも併用されていた。パラマリボ近郊には砂質粘土が広く分布し、これに病害抑制の目的で貝殻片を鋤きこむ技術が普及していた。鶏舎の敷材のおが屑と鶏糞との混合物が1980年頃から基肥として用いられていた。追肥には化肥(N-P-KMgやUrea)が普及していた。機械化は1960年代から進み、役牛はみられなくなった。ニューニッケリー町近郊では、1992年に40名から成る野菜生産組合が結成され、サトウキビプランテーション跡地を小区画に分け、現在135名の組合員がそれぞれの区画で生産している。貝殻・鶏糞に加えて、精米工場で得られる籾殻くん炭と灰により重粘土を土壌改良していた。ニッケリー地区の稲作農家の多くは、稲藁を水田内で野焼きするとのことで、今後は稲藁の処理・有効利用について検討する必要がある。
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熱帯農業 49巻別号1
Pages: 87-88
110003710593