プロテオーム解析法を用いた外因性内分泌攪乱化学物質の中枢影響のプロファイリング
Project/Area Number |
14770150
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Hygiene
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Research Institution | Tokushima Bunri University (2004) Dokkyo Medical University (2002-2003) |
Principal Investigator |
渡邊 正知 (渡辺 正知) 徳島文理大学, 香川薬学部, 助教授 (30306203)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 2004: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2003: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | プロテオミクス / プロテオーム角析 / 中枢神経系 / 髄膜細胞 / 外因性内分泌攪乱化学物質 / 環境ホルモン / 翻訳後修飾 / プロテオーム解析 / トリフェニル錫 / CTP19 / CYP2C6 / プロテオーム / 海馬 / 脳 / ハムスター |
Research Abstract |
「1 基盤的プロファイリング」 (1)外因性内分泌攪乱化学物質(攪乱物質)の中枢影響を、中枢神経疾患の診断同様に、脳脊髄液成分の変動として検出することを目的とする。まず本年度は、血液-脳脊髄液関門を構成し、脳脊髄液中のタンパク質を合成・分泌する髄膜細胞に着目し、基盤的分子プロファイリングの作成を行った。髄膜細胞における成長因子群(IGF-II, IGFBPs)や多数の細胞外マトリクス構成タンパクの合成・分泌が明らかとなった。また、一部タンパク質は胎仔期と生後の細胞にて発現量が異なることから、発育過程に伴う髄膜の機能的変化が示唆された(現在投稿中)。 (2)神経系の特徴的な活動「神経発火活動」に対する攪乱作用の検討を目的とする。本年度は、神経発火異常時の分子プロファイリング作成をめざし、代表的な発火異常モデルであるペンチレンテトラゾール誘導てんかん動物にて検討した。発火異常形成過程における神経型NO合成酵素(nNOS)依存的なNO過剰産生の関与が明らかとなった。また、発火異常形成時のnNOSタンパク質の増加は転写レベルでの調節ではなくユビキチン化抑制の関与が示唆された(Neuroscience,2004)。 「2 攪乱物質の中枢影響のプロファイリング」 (1)1-ブロモプロパン(BP)の中枢影響の解明を目的とする。1-BPによる脳内ドパミンの変化が報告されていることから、線条体に着目し約300種のタンパク質発現量解析を行ったが、顕著な変動は認められず、1-BPの中枢影響の有無を判断するには至らなかった。一方、既知の末梢影響を尾部神経節にて解析したところ、細胞骨格系タンパク質の発現量変動が認められた。未知の攪乱作用の検出には、タンパク質の翻訳後修飾(ユビキチン化・リン酸化など)に着目したターゲットプロテオミクスの必要性が示唆された。
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Report
(3 results)
Research Products
(6 results)