生体内酸化ストレス指標(8-OH-dG)生成量に影響する因子の分子疫学的研究
Project/Area Number |
14770191
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Public health/Health science
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
玉江 和義 宮崎大学, 教育文化学部, 講師 (80341527)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2003: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2002: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 8-OH-dG / 8-OH-dGMP / 生活習慣 / HPLC-ECD |
Research Abstract |
本研究は、分子疫学のデザインを用いて人間の生体内で生成される8-OH-dGのレベルに影響を及ぼす因子の探索を行なうことを目的としている。本研究では標的指標の抽出に、HPLC-ECD(High Pressure Liquid Chromatography coupled with Electro-Chemical Detection)を用いるため、その精度について十分な吟味・確認が必要とされる。これまで、HPLC-ECDの調整を行ないながら、平行して当該テーマに関連する資料による予備的測定・分析を行い、その妥当性と信頼性について検討を行ってきた。まず、脳虚血状態におけるIndomethacinの抗酸化作用を検討するため、Gerbilの海馬における8-OH-dGレベルを測定したところ、Pre-Ischemic時にIndomethacinを注入した群の測定値は、Ischemia群およびSham群に比べて有意に低く、その抗酸化作用を示唆していた。また、この分析においては、Back-Groundの数値も低く、妥当な測定結果であると考えられた。同じく、分析精度およびDNA抽出の新しい技法開発に関係する研究テーマとして、異なるDoseのγ線(20〜60Gy)を照射したヒトの肺がん細胞(A549)から、末梢白血球中DNAにおける8-OH-dGMPレベルをそれぞれ測定した。その結果、γ線のDoseと8-OH-dGMP生成量のレベルは極めてLinearな関連性を示しており、なおかつBack-Groundも低くなっていたことから、ここで適用された測定方法は妥当性と信頼性の高い技法であることが示された。以上の結果については、学術論文としてまとめ、2003年度に報告を行なった。また、これらの主要なデータについては日本癌学会などで報告を行なっている。現在は、ヒト抹消血中および尿中の8-OH-dGMPの測定と関連要因の抽出・分析を鋭意進行中である。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)