Project/Area Number |
14770205
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Legal medicine
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
山田 丈士 日本医科大学, 医学部, 助手 (00343608)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 覚せい剤 / エタノール / 代謝 / 相互作用 / 脳内変化 / グルクロン酸抱合 / メタンフェタミン / 脳内濃度 |
Research Abstract |
雄性DA ratをメタンフェタミン(MA)単独投与群(MA群)、MAとEtOHの併用投与群(EtOH+MA群)の2群に分け、各々の薬物を1日1回10日間連続投与し、MA及びその代謝物の脳内の濃度を経時的に測定し、MAを単独に投与した場合と、両者を併用した場合の結果を比較、さらに既に得られている血中濃度の変化とも比較した。脳サンプルは全量の約1/4を分離し、再び液体窒素にて凍結後、凍結プレス破砕機クライオプレイスにて凍結破砕した。重量測定後、塩酸メタノール溶液(5N HCl:CH_3OH 1:20)にて薬物抽出を行い、遠心分離機にて脳組織と溶液を分離し、溶液を分析サンプルとした。これらのサンプルをβ-glucuronidaseでグルリロン酸抱合体加水分解目的にて処理し、Bond Elut Certifyを用いて固相抽出、trifluoroacetic anhydrideにて誘導体化後、GC/MS装置にて測定した。 脳内のMA濃度、アンフェタミン(AP)濃度変化は血中と比較すると、ピーク時間の遅延が確認された。さらにMA群とEtOH+MA群とで濃度変化を比較すると、未変化体である血漿内MAは著明な差異は見られなかったが、N-脱メチル化体である血漿内APはEtOH+MA群が少なかった。これらの結果から、脳内への薬物移行は血中濃度の上昇からやや遅れて確認され、MAのN-脱メチル化はEtOHの存在下で抑制される可能性が示唆された。MA、APの芳香環水酸化物であるパラハイドロキシMA、パラハイドロキシAPは同時に測定を試みたが、薬物ピークは検出されたものの定量には至らなかった。これらの対策として、サンプル量の増加やサンプルの濃縮にて薬物ピークの増強をはかるとともに、芳香環水酸化のextensive metabolizerであるSD ratによる追加動物実験の必要性が示唆され、具体的な実験計画を平行して立案中である。 昨年度のデータベース構築から、今年度はLANを用いての分析機器のLink試験を行った。多くの分析機器は古いタイプのWindows(Windows NT等)にて制御されているため、当初互いの機種の認識に手間取ったが、遠隔にてデータの処理をすることが可能になり、またデータの移動なども容易になった。ただし、最も旧式のGC/MS装置とは使用OSがWindows 3.0のためLinkできなかった。
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