心筋ストレス応答機構におけるヒストン脱アセチル化酵素Sirの役割
Project/Area Number |
14770320
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Circulatory organs internal medicine
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
坂本 淳 札幌医科大学, 医学部, 助手 (40336392)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | ヒストン脱アセチル化酵素 / Sir2α / マウス / 心臓発生 / 神経発生 / 核移行シグナル / 核外移行シグナル / 脱アセチル化酵素 / 心臓 / 虚血 / ヒストン / 発生 / 核局在シグナル / 胎児 / COS |
Research Abstract |
1.マウス発生過程におけるSir2αの発現 マウス胎児におけるSir2αのmRNA発現量をNorhern blotにより調べたところ、胎生初期に強い発現が認められ、その後発生が進むにしたがって発現量が漸減していた。Sir2αに対する抗体を作製し、タンパク発現を調べると、Sir2αは心臓と脳に特に強く発現していた。mRNAと同様Sir2αタンパク発現量も発生の過程で減少していた。心臓におけるSir2α mRNA量を定量的RT-PCR法により定量したところ、胎生12.5日(E12.5)からE14.5の間に約60%の発現量の減少が認められたが、その後は出生27ヶ月までほぼ一定のmRNAが発現していた。心臓においてSir2αは4心腔が形成されるE12までに強く発現しており、その後急速に発現量が減少することからSir2αが心臓発生に関わっている可能性が示唆された。 2.Sir2αの核移行及び核外移行シグナルの同定 培養細胞においてSir2αは核に局在することが報告されている。Sir2αにはaa91-114(NLS1)とaa667-690(NLS2)の2カ所に核移行シグナル(NLS)が存在することが予想された。deletion mutantを作製して細胞内局在の変化を調べると、2つのNLSを持つクローンは核に、どちらか一方しかもたないクローンでは核と細胞質、さらに両者を持たないクローンは細胞質のみに分布していた。NLSにpoint mutationを導入した実験でも同様な成績が得られ、Sir2αには2つのNLSが存在することが明らかとなった。また、Sir2αのaa1273-1326とaa1381-1413には核外移行シグナル(NES)の存在が推定された。deletion mutantの細胞内分布の変化からもNESの存在が支持され、Sir2αは核・細胞質間を移動することが示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)
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[Publications] Tsuchida A, Miura T, Tanno M, Sakamoto J, Miki T, Kuno A, Matsumoto T, Ohnuma Y, Ichikawa Y, Shimamoto K: "Infarct size limitation by nicorandil. Roles of mitochondrial K(ATP) channels, sarcolemmal K(ATP) channels, and protein kinase C"J Am Coll Cardiol. 40. 1523-1530 (2002)
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