血管内皮増殖因子(VEGF)遺伝子多型と川崎病発症・重症度との関連についての研究
Project/Area Number |
14770366
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pediatrics
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
大野 拓郎 九州大学, 大学病院・小児科, 助手 (10325441)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 川崎病 / 冠動脈病変 / VEGF遺伝子多型 / VEGF受容体遺伝子多型 |
Research Abstract |
川崎病は4歳未満の乳幼児に好発する原因不明の全身性血管炎でありアジア、特に日本、韓国での発症頻度がその他の地域に比較して高いという特徴を持つ。そして重要な合併症として冠動脈病変(拡大・瘤形成、狭窄病変)があり、小児における後天性心疾患として最も代表的な疾患でもある。その病態には様々なサイトカインが深く関わることがこれまでに報告されているが、特にVascular endothelial growth factor (VEGF)は血管炎での中心的なサイトカインとして注目されており、実際に急性期の血清VEGF値が有意に上昇し、特に冠動脈病変合併症例で顕著であることを報告した(Eur J Pediatr 2000;159:424-429.)。これらの事実からVEGF遺伝子に注目し、VEGF遺伝子一塩基多型(-634G→Gおよび+936C→T)と川崎病発症・冠動脈病変発生との関連性について、川崎病既往冠動脈病変非合併53例、冠動脈病変合併58例、正常コントロール117例を対象に検討を行った。まず、-634G>C多型についての検討では、Gアレル頻度が冠動脈病変非合併群、正常群に比べ冠動脈病変合併群で有意に高頻度であった。一方、+936C→T多型は、遺伝子型・アレル頻度の分布に2)KDR +4422(AC)11-14リピート多型のA1(11リピート)アレル頻度が非CAL群、正常群に比べCAL群で有意に高頻度であった、3)FLT1遺伝子多型の各群の頻度に有意差なし、4)多変量解析によるCAL発生危険因子の1つとしてKDR +4422(AC)11-14リピート多型のAlA1ゲノタイプを確認、5)A1とA2(12リピート)をHUVECとHela cellに導入したLuciferase assayにおいてA1で活性が増強する、等が明らかになった。これらの事実は、関連性のある遺伝子多型がVEGFとその受容体を通した作用に影響し、CAL発生に関与することを示している。
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Report
(3 results)
Research Products
(7 results)