アトピー性皮膚炎の表皮細胞におけるTh1とTh2ケモカイン産生の制御について
Project/Area Number |
14770392
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Dermatology
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
柿沼 誉 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (30332604)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,700,000 (Direct Cost: ¥3,700,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | アトピー性皮膚炎 / 表皮細胞 / 角化細胞 / Th1とTh2 / ケモカイン / CTACK / Eotaxin-3 / MDC / TARC / CCL17 |
Research Abstract |
アトピー性皮膚炎(AD)は末梢血好酸球数増多や血清IgE値の上昇などを特徴とするアレルギー性皮膚疾患であり、特に急性期においてはTh2優位な病態にシフトしており、慢性期になるとTh2とTh1がともに病態に関与すると考えられている。今年度は、皮膚特異的なケモカインであるCTACK/CCL27と好酸球遊走に関与するEotaxin-2,3/CCL24,26のADにおける発現と、Th2ケモカインであるMDC/CCL22の表皮角化細胞(KC)における産生制御について検討した。 ADにおけるCTACK発現に関しては、AD患者の血清中のCTACK値は健常人に比べて有意に上昇しており、病勢を反映することが明らかとなった。またAD患者病変部の表皮KCにCTACKが強く発現していた。なお、血清中のCTACK値はTh1優位な病態と言われる尋常性乾癬(PsV)患者でも健常人に比べて有意に上昇していた(J Allergy Clin Immunol 111 : 592,2003)。 ADにおけるEotaxin-2,3/CCL24,26発現に関しては、AD患者の血清中のEotaxin2/CCL24値は健常人に比べて有意差がなかったが、Eotaxin-3/CCL26値は有意に上昇しており病勢を反映していた(Clin Exp Immunol 134 : 309,2003)。 表皮KCにおけるMDC産生制御に関しては、ヒトKCのcell lineであるHaCaT細胞において、TNF-alphaとIFN-gammaの刺激によりMDC産生は相乗的に増加し、この増加はIL-4やIL-13添加により抑制されることを明らかにした(J Dermatol Sci 31 : 111,2003)。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)