Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Research Abstract |
私はこれまでに,成熟した肥満細胞をヒト皮膚から単離しstem cell factor (SCF)を含有する無血清培地で培養することで,従来は増殖能を有さないと考えられてきたヒト肥満細胞が,皮膚結合織型肥満細胞としての形質を保持したまま増殖することを明らかにした。本研究では,このヒト肥満細胞の増殖メカニズムについて,肥満細胞上に発現するCD13に注目して解析を行った。 1:皮膚由来ヒト肥満細胞の培養を行い,ヒト結合織型としての形質を保持していることを確認した。 2:HMC-1や臍帯血由来ヒト培養肥満細胞,皮膚由来結合織型ヒト培養肥満細胞が細胞表面にCD13を発現することを確認した。 3:CD13自体がaminopeptidase Nという酵素であることを利用して、各種培養肥満細胞に発現するCD13の活性をLeu-pNAの分解能を指標として確認した。 4:aminopeptidase Nの特異的酵素阻害剤であるactinoninあるいは対照としてaminopeptidase Bの阻害剤であるarphamenine Bを添加し,CD13活性が抑制されるか,さらに実際に各種培養肥満細胞の増殖が抑制されるかを検討し,CD13の抑制により増殖が減少するものの,aminopeptidase Bの阻害では増殖に影響を受けないことを確認した。 5:さらにヒト肥満細胞の増殖機構を明らかとするために,免疫不全マウス生体内においてヒト肥満細胞の増殖を誘導する系の樹立に着手し,ヒト臍帯血中に含まれる造血幹細胞から結合織型肥満細胞を含め,マウス生体内においてヒト肥満細胞が分化することを確認した。
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