IFN-β遺伝子治療による腫瘍抑制効果のメカニズム-CTL活性化経路の解明
Project/Area Number |
14770624
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General surgery
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
尾高 真 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (20233554)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,900,000)
Fiscal Year 2004: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | IFN-β / 遺伝子治療 / adenovirus |
Research Abstract |
私がこれまでに行ってきた固形悪性腫瘍に対する遺伝子治療研究では、IFN-β遺伝子を導入したadenovirus (Admu IFN-β)は固形癌の腹腔内腫瘍モデルで非常に強い抗腫瘍効果を示すことができた(Cancer Res. 2001 Aug 15;61(16):6201-12)。その強い抗腫瘍効果の中心はclonal expansionを呈した非常に強いCTL活性を有するCD8^+ T-cellであること解明した。AdIFN-βは非常に強い免疫応答作用を示し大量のCTLを誘導することがわかってきた(Molecular Therapy 2002 Aug.6(2):210-218)。このAdIFN-βが持つ腫瘍免疫誘導能を用いれば生体の免疫能を強く賦活し様々な腫瘍モデルで抗腫瘍作用を誘導できる。昨年度、われわれはAdIFN-β投与により腫瘍細胞側ではIFN-β産生放出を確認し、腫瘍細胞におけるMHC class-I, II発現増強を証明した。本年度、AdIFN-βが賦活する免疫応答による抗腫瘍効果のメカニズムを解明するために腫瘍投与から始まる免疫反応の活性化経路を研究してきた。われわれはAdIFN-β投与により腫瘍細胞側ではIFN-β産生放出、MHC class-I, II発現増幅による腫瘍抗原活性の増大を引き起こし、生体側ではdendritic cellに代表されるantigen presenting cell (APC)活性増幅がT-cell maturationを促しCD4^+,CD8^+ T-cell clonal expansionを誘導する活性化経路を解明した。IFN-β,IFN-α,IL-12などサイトカイン遺伝子を用いた癌に対する遺伝子治療は今後臨床応用がますます発展していくものと考えられ、われわれの研究は免疫遺伝子治療の新しい治療法の開発など臨床応用に寄与するものと考える。
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Report
(3 results)
Research Products
(1 results)