胃がんに対する腹腔内補助化学療法の開発―腹腔内遊離がん細胞の根治に向て―
Project/Area Number |
14770670
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Digestive surgery
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
奥村 俊一郎 関西医大, 医学部, 助手 (00319617)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2003: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 胃がん / 補助化学療法 / 腹腔内化学療法 / PLGA Microsphere / Floxuridine / 胃癌 |
Research Abstract |
われわれは、胃癌に対する腹腔内化学療法をより有効なものとするために、薬剤の持続放出が可能である生体内分解性粒子(Microsphere)に抗ガン剤(FUDR)を封入し、その新しい薬剤を用いた持続腹腔内化学療法の有効性を検討している。 現在までに、作製したFUDR封入Microsphereの薬理動態をin vitroとin vivoで検討してきた。In vitroの結果では、FUDRがMicrosphereより持続的に約2週間放出されることが確認された。この放出は封入するFUDR濃度によって影響されなかった。また、Microsphereの素材の配合割合を変化させることにより放出期間をコントロールすることも可能であることが確認された。In vivoの結果では、通常の腹腔内投与であれば腹水中の抗ガン剤濃度は約4時間で検出限界以下となるのに対し、FUDR封入Microsphereであれば血中の50倍程度の抗ガン剤濃度が腹水中に約2週間得られ、持続腹腔内化学療法を可能とすることが確認できた。また、われわれが使用している抗ガン剤(FUDR)は、ヒト胃ガン細胞(MKN45)に対し、時間依存性に抗腫瘍効果が高くなることがMTT試験にて確認された。さらに、免疫不全マウスを使用した腹膜転移モデルでは、抗腫瘍効果がMicrosphereを用いた持続投与が急速投与を上回る事が確認された。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)