プロサポシン関連ペプチドによる神経細胞のBcl-x_L発現促進作用
Project/Area Number |
14770715
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Cerebral neurosurgery
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
温 同春 愛媛大, 医学部, 助手 (70284411)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | プロサポシン / スフィンゴ脂質水解酵素活性化タンパク / サポシンC / Bcl-x_L / プロサポシン関連ペプチド / 転写因子 / STAT5 / ルシフェラーゼ |
Research Abstract |
プロサポシンはスフィンゴ脂質水解酵素活性化タンパク(サポシンA, B, C, D)の前駆体であるが、プロサポシンそのものは酵素活性化作用を示さない。しかし、最近になって、プロサポシンが神経栄養作用を有すること、ならびにその神経栄養活性中心がサポシンCの親水アミノ酸配列領域にある18-merペプチドであることが我々のin vivo及びin vitroの研究で明らかになってきた(J.Neurochem.,66,2197-2200,1996;Biochem.Biophys.Res.Commun.,204,994-1000,1994)。また、我々はこのプロサポシン関連18-merペプチド(以下18-MP)を、スナネズミの3分間一過性前脳虚血後3日目より投与しても、虚血後1ヶ月にわたる海馬CA1領域の緩徐な神経細胞死を抑止することを明らかにした(J.Cereb. Blood Flow Metab.,21,1295-1302,2001)。前記実験において、我々は3分間一過性前脳虚血負荷後1ヶ月にわたり緩徐に神経変性が進行する評価系をも確立した。さらに我々は、培養実験において18-MPが従来考えられていたよりはるかに低い細胞外液濃度域(1〜100fg/ml)で神経細胞の抗アポトーシス因子Bcl-x_Lの発現を促進し、強力に神経細胞を保護することを見出した(J.Cereb. Blood Flow Metab.,21,1295-1302,2001)。しかしながら、18-MPがいかなる転写因子の活性化を介して、Bcl-x_L発現を誘導するのか不明である。 そこで、今年度の本研究では、ルシフェラーゼをレポータージーンとするプロモーターアッセイを実施し、18-MPにより活性化される転写因子を探索した。探索対象となる転写因子としては、AP1,CREB, E2F, HSE, Myc, NFAT, p53,SRE, STAT5,HIF-1などを選択した。目下の所、STAT5が転写因子の候補となり得るという予備実験結果を得ている。
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Report
(1 results)
Research Products
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