Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Research Abstract |
本年度は,角膜実質細胞によるケモカインおよび接着分子の発現に対する種々の抗炎症薬の影響をタンパク質レベルおよびmRNAレベルでの比較検討を行った。 1)培養ヒト角膜実質細胞にTNF-αにIL-4を同時に添加して培養すると,eotaxinの発現は相乗的に促進された。この時,副腎皮質ステロイド剤であるdexamethasoneで前処理しておくとeotaxin蛋白の産生は濃度依存的に抑制された。しかしながら,cyclosporin AおよびFK-506で前処理を行ってもeotaxin蛋白の産生は抑制されなかった。また,TNF-α,とIL-4の同時刺激によって促進したeotaxin mRNAはdexamethasoneの前処理により濃度依存的に抑制された。 2)培養ヒト角膜実質細胞にTNF-αを添加して培養すると,角膜実質細胞のICAM-1の発現は促進された。この時,dexamethasoneで前処理しておくとICAM-1の発現は濃度依存的に抑制された。しかしながら,cyclosporin AおよびFK-506で前処理を行ってもICAM-1の発現は抑制されなかった。 3)培養ヒト角膜実質細胞は,TNF-αとIL-4の同時刺激によりてVCAM-1の発現を亢進した。この時,dexamethasoneの前処理によりVCAM-1の発現は濃度依存的に抑制されたが,cyclosporin AおよびFK-506で前処理を行っても抑制されなかった。
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