二分脊椎症で併発する下肢の変形及び運動障害の発症メカニズムに関する基礎的研究
Project/Area Number |
14770984
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pediatric surgery
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
樅木 勝巳 愛媛大学, 総合科学研究支援センター, 助手 (70304615)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,800,000 (Direct Cost: ¥3,800,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
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Keywords | 二分脊椎症 / ニワトリ / 疾患モデル / 介在神経細胞 / 運動神経細胞 / 運動障害 / 脊髄 / アセチルコリントランスフェラーゼ / 二分脊椎 / 後根神経節細胞 |
Research Abstract |
椎弓及び棘突起の先天性欠損症である二分脊椎症は、これらの欠損に脊髄や硬膜の奇形を伴わない潜在性型と欠損が伴う嚢胞性型に大別される。日本における二分脊椎症の発生頻度は5000出産に対して2〜3例であるといわれており、おおよそ潜在性型:嚢胞性型=3:7である。一般に潜在性型は無症状であるが、嚢抱性型は種々の程度の神経症状を示すことが知られている。これらの神経症状の発症原因は明らかになっていないが、二分脊椎患者では神経症状と脊髄組織の欠損程度及び位置との相関が見られることから、二分脊椎症に併発する神経症状の原因は胎生期における神経の損傷であると考えられている。 我々はこれまでに二分脊椎症で見られる神経損傷の病態を詳細に解析するためにヒト二分脊椎症患者に似た後肢の運動障害や骨変形を示す二分脊椎ヒヨコを開発した。平成15年度では、このモデルにおける脊髄奇形領域における脊髄神経、特に運動神経に変化について焦点を合わせ、コリン作動性神経細胞のマーカーであるアセチルコリントランスフエラーゼの特異抗体を用い、二分脊椎ヒヨコの奇形脊髄の免疫染色を行った。すなわち、二分脊椎例及び正常発生例、それぞれ5例の第3腰髄の15μm厚の連続切片を作製し、各個体につき3切片毎(30μm毎)・25切片上の抗体陽性細胞数を数え、二分脊椎例では872.5±48.2個、正常発生例では752.0±37.0個であった。この結果から二分脊椎ヒヨコの奇形脊髄領域には正常発生例とほぼ同数の機能的な運動神経細胞が存在していることを示唆され、本モデルで見られる後肢の運動機能障害が運動神経細胞の機能異常によるものでなく、脊髄介在神経細胞などの運動神経の上位にある機能調整系の機能不全によって引き起こされたものであると結論した。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)
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[Publications] Saito, S., Matsui, T., Kobayashi, N., Wakisaka, H., Mominoki, K, Matsuda.S., Taniguchi, K.: "Lectin histochemical study on the olfactory organ of the newt, Cynops pyrrhogaster, revealed heterogeneous mucous environments in a single nasal cavity"Anatomy & Embryology. 206. 349-356 (2003)
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