Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
岡山大学歯学部附属病院を受診した外来・入院患者の内、顎口腔領域の腫瘍性疾患、嚢胞性疾患が疑われた患者を対象とし、研究の内容を十分説明し、同意を得ることができた患者のMRIを撮像した。また、同意の得られた患者には造影剤を使用して、MRIの造影像、dynamic-MRIを施行した。唾液腺腫瘍においては、昨年Warthin's tumorsは確定できることを報告した(Oral Oncol.2002 Jun;38(4):369-72)。今年度は、良性唾液腺腫瘍において最も頻度の高いpleomorphic adenomasのdynamic-MRIおよびMRIについての報告を行った(Oral Oncol.2003 Sep;39(6):574-9)。良性唾液腺腫瘍において最も頻度の高いpleomorphic adenomas、次に頻度の高いWarthin's tumorsについての報告はできたが、悪性唾液腺腫瘍については、症例数が足りず報告には至らなかった。歯原性嚢胞、非歯原性嚢胞のMRIについては、病変6種類の特徴をまとめて、報告した(Eur J Radiol.2003 Nov;48(2):178-82)。歯原性嚢胞、非歯原性嚢胞の6種類に関しては、MRIの造影像を施行することによる追加情報は得られなかったため、確定できた場合には、造影MRIは不必要と考えられた。また、顎口腔領域において最も頻度の高い悪性腫瘍であるsquamous cell carcinomaのdynamic-MRIについても報告した(Oral Oncol.2003 Apr;39(3):290-5)。
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