歯根の発達、形成及び第三象牙質産生に関する因子の解明に関する研究
Project/Area Number |
14771059
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Conservative dentistry
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
村上 宜子 昭和大学, 歯学部, 講師 (10297038)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,900,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
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Keywords | 歯根の発達・形成 / 第三象牙質 / Nd : YAGレーザー / 象牙芽細胞様細胞 / Glypican-1 |
Research Abstract |
ヘパラン硫酸プロテオグリカン(HSPG)は種々の細胞増殖因子や基底膜細胞外マトリックス成分などの広範な蛋白質と結合してこれらの蛋白質の活性や機能を制御したり、細胞内に特異的なシグナル応答を導く。Glypican-1は細胞膜表面に存在する細胞膜型HSPGである。我々が作成した象牙芽細胞様細胞が多く含まれるcDNA libraryから無作為に200個のクローンを採取し塩基配列を調べたところ、Glypican-1が含まれていた。本研究の目的はGlypican-1の発現と象牙芽細胞様細胞の分化や第三象牙質産生との関係を酵素抗体法等の手法を用いて検討することである。(材料及び方法)350gの雄性Wisterラット42匹を用いた。下顎切歯を歯肉縁にて切断しk-file,40号にて歯肉縁より根管内へ14mmの深さまで断髄した。パルス型Nd:YAGレーザーのファイバーを14mmの深さまで挿入し2.0W,20pps,5sec歯髄内へ照射した。燐酸セメントにて根管を仮封した。照射後、0,3,6,10,13,18,21日に下顎骨の摘出を行い10%中性ホルマリン固定後、EDTA溶液にて脱灰しパラフィン包埋を行い連続切片を作成した。免疫組織染色には、抗ヒトGlypican-1抗体(sc-14645,Santa Cruz Biotechnology,Inc.)を用いた。(結果)照射後3日において象牙芽細胞様細胞が認められGlypican-1の発現がfibrodentin matrixや象牙芽細胞様細胞に認められた。照射後6日では、fibrodentin内に埋入した歯髄細胞や象牙芽細胞様細胞に発現していた。照射後10日では6日後と同様に認められた。以後21日まで象牙芽細胞様細胞でのGlypican-1の発現が認められた。エナメル芽細胞においてもGlypican-1の発現が認められた。特に照射後3日で強く発現していた。(考察及び結論)Glypican-1は象牙芽細胞様細胞で発現しており第三象牙質の産生に関与している可能性が示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)