2波長発振レーザーは、医療用レーザーメスとして両波長の利点を生かせるか?
Project/Area Number |
14771061
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Conservative dentistry
|
Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
天谷 哲也 東京歯科大学, 歯学部, 助手 (20328264)
|
Project Period (FY) |
2002 – 2004
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
|
Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2004: ¥200,000 (Direct Cost: ¥200,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
|
Keywords | 2波長発振レーザー / 軟組織 / 切開 / 止血 / 創傷治癒 / 凝固 / メス / Optical Parametirc Oscillator / 蒸散 / 止血効果 |
Research Abstract |
口腔軟組織領域のレーザー手術には、止血効果や凝固能に優れた種々のレーザー装置が使用されている。これらのレーザー装置は、メスと電気メスの中間的な特性を有している。すなわち、メスと比べ鋭利な切開能が劣るものの、止血効果が期待でき、電気メスに比較し凝固層の範囲が狭く頻用されている。我々は、一定の範囲において波長の可変および2波長域のレーザーが照射可能である試作レーザ発振装置(Dual Wave Length Laser Equipment with Optical Parametric Oscillator)を用い2.94μmと1.67μmの単一波長及び同時照射した際の切開性能や凝固効果について検討した。 波長2.94μmと波長1.67μmの同時照射は、単一波長照射時の両者の特徴を生かし鋭利な切開面周囲に変性した部位が半円状に観察された。また、変性する範囲は、波長1.67μmの出力および照射組織に依存した。実験に用いた照射条件では、変性した範囲が切開面より最大で1.6mmであり、凝固目的部より深部に影響を及ぼさないと考えられる。動物実験により術中の止血効果が確認され、術後の経時的変化を従来法と比較し同程度であることが観察された。 以上のことから、2.94μmと1.67μmの同時照射は、2.94μmの軟組織切開能と1.67μmの熱作用による止血効果を同時に得ることができ、且つ従来の方法に比べ治癒が同程度であることが示唆された。
|
Report
(3 results)
Research Products
(13 results)