患者の感覚に基づいたEBM構築のためのインプラント治療成積の評価
Project/Area Number |
14771087
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
補綴理工系歯学
|
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
中居 伸行 広島大, 医歯(薬)学総合研究科, 助手 (90284215)
|
Project Period (FY) |
2002 – 2004
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
|
Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 2004: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2002: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | インプラント / 口腔QOL / EBM / OHIP / Oral Health Impact Profile / 補綴 / 口腔内QOL / 遊離端欠損 / 可撤性部分床義歯 / 患者の満足度 / 歯科治療の介入 |
Research Abstract |
Oral Health Impact Profile(OHIP)はオーストラリアで開発された口腔QOLの評価法であり,近年では他の国々でも徐々に使用され始めている.患者の感覚に基づいたEBM構築のためのインプラント治療成績をOHIPを用いて評価するに先立ち、以下の検討を行った。 我々は,OHIPの原版(英語版)を日本語に翻訳し,日本での使用の妥当性を確認するため、二ヵ国語に通じたもの(39名)を対象に原版と邦訳版の回答を比較・検討した.OHIPの翻訳の妥当性は項目ごとの一致率とλ係数(対象性評価の指標)によって分析した.尺度ごとの平均一致率はそれぞれ,「機能的な問題」75%,「痛み」76%,「不快感」69%,「身体的困りごと」79%,「心理的困りごと」77%,「社会的困りごと」90%,「ハンディキャップ」85%であった.全49項目中41項目は0.4以上のλ係数を有し、高い一致性が認められた.上記7尺度のα信頼性係数は,原版では0.76〜0.90,翻訳版では0.77〜0.89にあり,日英両版の尺度の内的妥当性が変わらないことが示唆された.日英両版における7尺度のSpearmanの順位相関係数は0.83〜0.92(P<0.001)で優位な相関性を示した.我々の製作した日本語版OHIPはこのように高い信頼性と翻訳の妥当性を有することから,日英二言語間で使用可能であることが示唆された. 本結果および内容は日本歯科補綴学会雑誌に投稿し、受理された。
|
Report
(2 results)
Research Products
(1 results)