蛋白分解阻害剤(セルピン)を標的とする口腔癌新規制御法の開発
Project/Area Number |
14771143
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Surgical dentistry
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
寺門 永顕 愛媛大学, 医学部, 助手 (20335912)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,800,000 (Direct Cost: ¥3,800,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2002: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 口腔癌 / 扁平上皮癌 / SCCA |
Research Abstract |
平成14年度の研究でわれわれは,口腔癌培養細胞株でのSCC mRNA発現量が細胞間で大きな差があること。とくに,SCCA1の発現量が細胞増殖能と関係している可能性があることを報告した。一方,口腔扁平上皮癌細胞株の培養上清中のSCCAタンパク量は,各細胞株間で大きな差は認められなかった。 そこで,本年度は臨床腫瘍におけるSCCA蛋白と口腔扁平上皮癌の腫瘍動態との関係を検討することを目的として,臨床検体を用いて血清SCCA値と腫瘍進展度や頚部リンパ節転移の有無などの臨床腫瘍態との関係について検討した。 141例の口腔扁平上皮癌患者について治療前の血清SCCA値を測定した結果,41例(29.1%)で上昇を認めた腫瘍進展度との関係では,腫瘍径が40mm以上と以下との症例で比較検討を行った結果40mm以上の症例でSCCA値は有意に高値を示した。頚部リンパ節転移の有無との関係では有意差は認められなかった。また,腫瘍の分化傾向との間にも相関は認められなかった。 これらの結果から,臨床的にも腫瘍の増殖とSCCAとが関係している可能性が示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)