有郭乳頭味蕾におけるBDNF(脳由来神経栄養因子)とtrkBの発現
Project/Area Number |
14771152
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Surgical dentistry
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
内田 暢彦 北海道医療大学, 歯学部, 助手 (70295905)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 味蕾細胞 / TrkB / BDNF / 有郭乳頭 / マウス / 神経栄養因子 / 免疫組織化学 / NGF / 神経切断 |
Research Abstract |
【目的】神経栄養因子(neurotrophic factor)は、神経細胞の増殖、分化、生存維持に関与する事が知られている。そのうちのNGF(nerve growth factor)とNTN(neurturin)、およびそれらのレセプターのTrkAとGFRα2の味蕾細胞における発現について免疫組織化学的に検討した。また、すでに味蕾細胞に発現することが知られているNCAM(neural cell adhesion molecle)、PGP 9.5(protein gene-product 9.5)、gustducin(taste cell-speciffic G protein)と上述の神経栄養因子とが同一の味蕾細胞に発現するかどうかを二重免疫染色法により検索した。 【方法と結果】ddyマウスの有郭乳頭の凍結切片に各抗体を蛍光抗体法で作用させ、蛍光顕微鏡および共焦点レーザー走査顕微鏡で観察したNGFの発現は味蕾・細胞のほとんどに認められたが、TrkAは発現しなかったNTNは一部の味蕾細胞に発現を認め、GFRα2ははとんどの味蕾細胞の膜に発現した。二重染色では、NGF陽性細胞の一部はIII型細胞に発現するNCAMおよびPGP9.5に陽性をしめしたNTN陽性細胞はNCAM陽性細胞と共存せず、PGP9.5とはごく一部の細胞が共存したGFRα2陽性細胞は2型細胞に見られるgustducinに大部分が陽性を示した。 【結論】NGFおよびNTNは自己の細胞の栄養作用と共に、レセプターを介して近隣の細胞にも栄養効果を及ぼし、さらにIII型細胞におけるシナプス伝達にも関与することが推測された。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)