シクロオキシゲナーゼ系、リポキシゲナーゼ系およびリゾリン脂質の機能連関機構の解析
Project/Area Number |
14771294
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Biological pharmacy
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
桑田 浩 昭和大学, 薬学部, 助手 (80286864)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2002: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 分泌性PLA2 / リポキシゲナーゼ / 生理活性脂質 |
Research Abstract |
sPLA_2-IIA発現誘導に関与する生理活性脂質の検索:すでに樹立した12/15-LOX過剰発現3Y1細胞をIL-1β/TNFαで刺激後、経時的に細胞を回収しBligh & Dyer法によりそれぞれの総脂質を抽出した。また、mock細胞も同様の操作を行った。これらの総脂質を、あらかじめcPLA_2阻害剤で前処理した野生型3Y1細胞にIL-1β/TNFαで刺激する直前に添加し、サイトカイン刺激24時間後のsPLA_2-IIA発現誘導に及ぼす効果を検討した。その結果、cPLA_2阻害剤によるsPLA_2-IIA発現誘導の抑制は、12/15-LOX過剰発現細胞またはmock細胞のいずれにおいても、刺激をしていない細胞より調製した脂質を添加しても回復しなかったのに対して、30分〜6時間刺激した細胞由来の脂質の添加により顕著に回復した。これらの結果から、細胞を刺激した直後から数時間以内に産生される脂質中に、sPLA_2-IIA発現誘導を調節する生理活性脂質が産生される可能性が考えられた。また、このsPLA_2-IIA発現誘導の回復は、12/15-LOX過剰発現細胞由来の脂質を用いた場合、より顕著に観察されたことから、この生理活性脂質は、12/15-LOX由来の産物である可能性が示唆された。 sPLA_2-IIA発現誘導に関与する生理活性脂質の精製:上述の脂質を同定する目的で、IL-1β/TNFαで刺激した12/15-LOX過剰発現細胞から抽出した総脂質を順相および逆相HPLCによって分離した。各脂質画分のsPLA_2-IIA発現誘導に対する効果を検討した結果、興味深いことに、この脂質は、PLA_2反応によって生成される遊離脂肪酸やLysoPCの溶出される画分には溶出されず、PCの溶出される画分付近に溶出されることが明らかとなった。したがって、この脂質は刺激後、cPLA_2-12/15-LOX経路によって産生される脂肪酸由来の代謝物やリゾリン脂質とは異なる新規生理活性脂質である可能性が考えられた。現在、この脂質の同定を目指してさらに解析している。 LysoPCシグナルによるsPLA_2-IIA発現の制御機構の解析:ごく最近報告された二種のLysoPC受容体、G2AとGPR4が3Y1細胞に内在的に発現しているかについてRT-PCR法によって検討を行った。その結果、G2Aはごく微量検出されたのに対して、GPR4の発現は検出されなかった。また、G2AおよびGPR4を過剰発現させた3Y1細胞株を樹立し、これらの細胞を用いて1L-1β/TNFα刺激によるsPLA_2-IIAの発現誘導に及ぼす効果を検討した結果、sPLA_2-IIA発現誘導は対照細胞と顕著な変化は観察されなかった。したがって、刺激後cPLA_2-12/15-LOX経路で産生される脂質が、これらの受容体を介さずに、未知の経路を介してsPLA_2-IIA発現誘導に関与するものと考えられた。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)