慢性疾患に罹患している中高年者の医療ケアにおける自己決定様式の解明
Project/Area Number |
14771424
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Clinical nursing
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
常盤 文枝 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部看護学科, 講師 (00291740)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥4,400,000 (Direct Cost: ¥4,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 自己決定 / 慢性疾患 / 中高年 / 意思決定 / 日本人中高年者 |
Research Abstract |
(1)継続調査 S県内にある医療機関に通院中の循環器系疾患患者を対象に、面接による聞き取り調査を実施した結果、医療ケア上の意思決定および行動決定に関して年齢が若年者ほどwillpowarが高いことが推測された。成人期における中高年者と若年者の意思決定様式の特徴を比較するため、先行研究で使用したAPI尺度を用いた継続調査を若年者集団(45才未満)対象に行った。その結果、先行研究での中高年者集団と比較し、統計上有意に意思決定度が高い結果がしめされ、聞き取り調査を裏付ける結果を示唆した。中高年者の場合、年齢の他に、罹患期間や実際の療養体験が加味され、若年者に比較して複雑な意思決定様式をとることが推測された。 (2)概念モデルの作成 これまでの調査結果をふまえて、慢性疾患に罹患している中高年者の医療ケアにおける自己決定様式の概念モデルを作成した。本研究では、医療ケア上の自己決定に関する決意を、具体的な行動を引きおこす前段階(動機)と考え、健康行動の実践や維持を帰結とした。自己決定事項に関する決意とは、慢性疾患においては、「生活調整の機会に気づくこと」によってはじまり、「生活調整機会」は、あらたに生活を変える選択の機会となると考えた。生活調整に関するイシケッテイは、まだ行動を起こす前の限られた情報と経験から、今後どのような行動が自分にとっての最適解を予測し決定する。自分にとっての最適解を予測する基準を検討しモデル案を作成した。今後は本モデルをさらに検討し、モデルを使用した尺度の作成や測定を検討したいと考える。
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Report
(3 results)
Research Products
(1 results)