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精神分裂病患者の主体的回復をめざした服薬心理教育グループの長期効果

Research Project

Project/Area Number 14771435
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Clinical nursing
Research InstitutionUniversity of Yamanashi (2004)
Nagano College of Nursing (2003)
St. Luke's College of Nursing (2002)

Principal Investigator

水野 恵理子  山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 助教授 (40327979)

Project Period (FY) 2002 – 2004
Project Status Completed (Fiscal Year 2004)
Budget Amount *help
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Keywords統合失調症 / 服薬心理教育 / 回復体験 / 治療への構え / 養生 / 外来通院 / 病的体験 / 回復過程 / 精神看護 / 病状管理 / 心理教育 / 病識 / リハビリテーション / アドヒアランス
Research Abstract

平成16年度は、精神科外来通院中の統合失調患者へ服薬サポートグループを実施し、グループが退院後のいかなる面に影響を与えているか、どのような形で行動変容に結びついているのかを質的に分析し考察することであった。
グループメンバーは、X-1〜2年の入院中に服薬教育グループに参加した統合失調症患者で参加の了解を得られた5名であり、X年より4ヵ月に1回、計4回のセッションからなるクローズド・グループを実施した。グループの目的は、主として退院後の服薬教育の継続にあったが、各セッションのテーマはメンバーのニーズにより吟味した。
その結果、グループで取り上げられた話題は、入院に至る経緯と入院中の体験、薬物療法に関するもの、心身の状態変化の自覚と対処、養生のコツ、精神医療ユーザーであることの不利益や社会の偏見への対処、家族や職場における対人関係など多岐にわたった。また、セッションが進むにつれメンバー同士の相互作用が活発化した。しかし、薬物療法への構えや精神疾患に対する考え方について変化は認められなかった。
メンバーは皆、退院後1〜2年経過し定期的に通院しデイケアに通っている者もあったが、葛藤を抱えつつ困難に向き合う体験を乗り越えながら再入院することなく生活していた。淡々と規則正しい生活を積み重ねることが地域生活成功の理由であり、そのようなメンバーは行動変容を志向した積極的介入を受けることや薬物療法に関する知識の刷新を求めてはいなかった。つまり、彼らは現在の自分の状況を客観的に見る機会を得、自ら行動変容を起こすための情報を収集するために、安全な方法で他者の意見を聞きそれを吟味する場を必要としていたといえる。今後、長期にわたりサバイバルできていることを十分に強化すること、回復体験を自覚できるようなグループ展開について検討していくことが課題となった。

Report

(3 results)
  • 2004 Annual Research Report
  • 2003 Annual Research Report
  • 2002 Annual Research Report

URL: 

Published: 2002-04-01   Modified: 2016-04-21  

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