RS・GISを用いた奈良における犯罪分布の空間分析に関する研究
Project/Area Number |
14780046
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Human geography
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
石崎 研二 奈良女子大学, 文学部, 助教授 (10281239)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2003: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2002: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | GIS / リモートセンシング / 空間分析 / 犯罪分布 / 奈良 |
Research Abstract |
今年度の研究実績は以下の通りである. 1)平成5年〜平成14年の10年分の奈良新聞に基づいた犯罪に関する記事のデータベース化を完了し,記事内容から犯罪発生地点の空間情報をGIS上でデータベース化した.その結果,町丁目単位で犯罪分布を把握することが可能となった. 3)犯罪発生のひとつの環境要因として夜間の地表状態を把握するため,1991年および2001年時点の奈良市を中心とする人工衛星データ(LANDSAT TMおよびETM)を購入し,GIS上で画像データの表示・画像補正・解析を行ない,土地被覆,夜間の光度分布を客観的に把握した. 4)犯罪分布の空間分析を行なうためにGISソフトウェアArcGISを購入し,犯罪発生場所の空間的な特徴を客観的に把握しArcGISの平滑化ツールを用いて空間データから全体的・局所的な分布を把握した. 5)犯罪分布に関するデータと住民の社会経済的属性および土地利用データ・衛星画像による環境特性に関するデータを重ね合わせ,それらの対応関係について統計的分析を試みた.その結果,全体的な犯罪分布と住民属性との対応関係,局所的な犯罪多発地域と環境特性との対応関係がある程度認められた.なお,分析結果の解釈に必要な資料・文献収集を実施した. 6)データベース化および分析作業にかなりの時間を労したため,予定していた住民・自治体・警察などへの聞き取り調査が不十分であったが,アルバイトを用いて作業結果をまとめており,環境犯罪学へのRS・GIS研究からのアプローチと今後の施策のあり方などについて継続的に整理する所存である.
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)