Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
大学生を対象とした日独比較調査に関して、さらに詳細な分析を行った。その結果、3R行動はドイツの方が、交通関連行動は日本の方が実行していた。ただし交通行動については日本の回答者の方が年齢が低く免許所持率が低かったため、その影響が考えられる。3R行動と交通行動の両方について自分が最も実行度が高く、次いで身近な人の実行度、国内全体での実行度が最も低いと回答していた。どちらの行動でも、自分の実行度と身近な人の行動には有意な相関があり、自分が実行していると身近な人も実行していると考える傾向があったが、国内の人の行動とは相関が見られなかった。国全体という大きなカテゴリーよりも、身近な人からの影響をより受けやすいと考えられる。また個人的規範はどちらの国でも有意な相関が見られたが、日本よりドイツの方が強い相関であった。ドイツの方が自分の個人的な価値観によって行動していると言える。この分析結果に関しては、2004年度日本社会心理学会において報告を行った。また、より詳細な内容に関しては科研費報告書としてとりまとめた。2001年度に日独で「環境配慮行動」として具体的にどういう行動を想起しやすいかについて自由想起法による調査と、そこで挙げられた行動の難易度と環境保全の効果、行動のわかりやすさを検討した予備調査を行ったが、その分析結果を学術誌に投稿し、今年度掲載が決定した(安藤他,2005)。また、日米の大学生を対象として環境配慮行動の規定因を検討した調査に関しては、英文で結果を取りまとめ、今年度学術誌に投稿を行った。
All 2005 2004 Other
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環境情報科学 33(4)(印刷中)
10013818801
Bericht aus der Fakultat fur Psychologie(ボホム大学心理学科紀要) 57(印刷中)