読解タスクの複雑性が第二言語における読みの深さに与える影響:理解内容と読解ストラテジー使用の考察から
Project/Area Number |
14780154
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育
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Research Institution | Kyoto University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
吉田 真美 京都外国語大学, 外国語学部, 講師 (80300242)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2003: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 読解中の課題 / 第2言語読解 / 読解過程 / テキスト表象 / 筆記想起 / 発話プロトコル / 推論 / テキストタイプ / 第二言語読解 / タスクの効果 / 対象言語の習熟度 / Think-Aloudプロトコル |
Research Abstract |
タスクの複雑性の違いが英文読解に与える影響を明らかにするために、日本人大学生103名を対象に3種類の課題条件(統制群、設問回答群、アウトライン作成群)のいずれかにおいて、2種類のテキスト(物語文と説明文)の理解度と読解過程を調査した。 理解度の分析結果 読解直後と一週間後に想起した理解内容を分析した結果、タスクの影響は見られなかったが、テキストタイプの違いが一週間後にまでも影響を与えており、物語文より説明文の想起及び記憶が困難であることが明らかになった。背景知識や、修辞構造などの諸特徴が原因と考えられる。特に統制群の説明文の一週間後の想起率が低いことから読解中にタスクを与える方が、説明文の理解内容を保持する効果が高まることが示された。 読解過程の分析結果 発話プロトコルデータを用いて読解中に用いたストラテジーを、低位レベルプロセス、高位レベルプロセス、メタ認知プロセスに分類し、各タスク条件における使用頻度を調査した。その結果、統制群では低位レベルプロセスの使用が多く、設問回答群とアウトライン作成群では高位レベルプロセスとメタ認知コメントの使用が増えた。特にアウトライン作成群では何度も読み返したり、推論を積極的に行ったり、内容をまとめてみたりする必要性が高いことより、タスクの影響が顕著であった。 考察 読解中のタスクは、第2言語読解において、プロセスのレベルでは影響を与えるが、理解度のレベルには影響しないことがわかった。このことは、第2言語の読解指導において、テキストタイプとの関係を鑑みて最適なタスクを選び、従来の評価方法に加え、読解過程や、複数の概念レベルでの理解を反映する評価方法を用いることを示唆している。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)