食料資源からみた中国人民元の適正レートのあり方に関する研究
Project/Area Number |
14780347
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
社会システム工学
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Research Institution | Kwansei Gakuin University (2003-2004) The University of Tokyo (2002) |
Principal Investigator |
松村 寛一郎 関西学院大学, 総合政策学部, 助教授 (10333551)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2004: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 食料問題 / 経済発展 / オープンソース / 中国 / 国際交易モデル / 空間情報 / 世界食糧需給 / 国際交易 / 環境規制 / 価格弾力性 / FAO / DMSP / 土地利用変化 / 都市化 |
Research Abstract |
経済発展、人口増加、特に世界人口の40%前後を占める中国、インドにおける旺盛な経済発展により世界の食料需給動向が逼迫する可能性は高い。本研究は特に中国の経済発展が全世界の食料需給に対してどのような影響を及ぼすかについての定量的な分析を行うことを目標としてスタートした。そのために、世界食料農業機関により公表されているパラメーターを用いた全世界の食料の需要量と供給量を均衡させる価格を計算することが可能なモデル(IFPSIM : International Food Policy Simulation Model)を表計算ソフト上に展開した。本研究を開始した当初から比べるとブロードバンドの普及によるネットワークの普及が進んでいることを勘案して、WEB上に世界各国の社会情勢、統計情報を加工した形で、保管する空間をサーバー上に展開し、ネットとの連携による表計算ソフトとの連動を試みた。またネットワークの特性を生かし、IFPSIMで得られた各国毎の食料の均衡価格が、土地利用モデルにおける土地利用変化を決定する因子と関連を持つ仕組みを構築し、統計情報だけでなく、空間的な土地利用の分布を得ることができる仕組みの構築を試みている。 中国においては、一人っ子政策が浸透しているだけでなく、急速な経済発展により、多産多死型から、少生少死型への展開が起き始めている。また内陸部と沿岸部の所得格差が拡大傾向にあり、沿岸部における外貨獲得手段の確立、港湾などの整備により、物流コストを含めた農産物について自国で獲得するよりも、海外からの輸入によるものの方が安いケースも出てくる可能性が示唆された。 表計算ソフトを中心としたモデルを構築していることから、本研究成果を資源問題を考える教育的ツールおよびオープンソースとしての活用を目指し、著書「環境地球マネジメント入門」を執筆し出版準備を進めている。
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Report
(3 results)
Research Products
(11 results)