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モンゴル高原における遊牧民の過放牧と草原の砂漠化問題に関する計量経済研究

Research Project

Project/Area Number 14780453
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 環境保全
Research InstitutionPolicy Research Institute, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries

Principal Investigator

鬼木 俊次  農林水産省農林水産政策研究所, 評価・食料政策部, 主任研究官 (60289345)

Project Period (FY) 2002 – 2003
Project Status Completed (Fiscal Year 2003)
Budget Amount *help
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,900,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2002: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Keywordsモンゴル / 内モンゴル / 遊牧 / 牧畜 / 砂漠化 / 過放牧 / 市場経済化 / 計量経済
Research Abstract

本年度は、中国内モンゴルおよびモンゴル国の牧畜地域において発生している過放牧と草原の砂漠化に関する経済的な要因を明らかにするため、多様な経営体の調査を行い、過放牧の要因分析ならびに政策分析を行った。現地調査は中国内蒙古自治区鄂尓多斯市ならびにモンゴル国ドンドゴビ県、トゥブ県、セレンゲ県で実施した。モンゴル国ではゴビ地域の牧畜農家の家計調査を行い、また大規模酪農農家、酪農加工工場での聞き取り調査を行った。モンゴル国の家計調査においては、まず特徴的な牧民を選び、詳細な聞き取り調査を行うことによって、地域の経営の実情を把握した。その後、牧民の牧畜生産費および家計消費に関する調査を行い、前年度におこなった家計調査を合わせて、地域ごとの所得の比較、過放牧の要因分析、技術的効率性の推定、牧民の投資費用の推定を行った。中国内蒙古自治区では、砂漠化の激しい地域における牧畜農家の経営調査を行った。その結果、土地使用権の不明確なモンゴル国では、市場に近い地域に過放牧が発生し、そうした地域では生産性が低く、所得も低下することが明らかになった。一方、請負制の下で土地の実質的な個別化を行っている内モンゴルでは地域的な偏在は少ないが、全体的に放牧圧は高い。ただし、農耕地域に近く、飼料の調達が比較的容易な地域では、購入飼料を増やし、資本投資を活発に行うことで土地生産性を高めている。また、比較的降水量の多い地域では、飼料となる樹木や灌木の植林が活発である。すなわち、粗放的とされる牧畜業についても、土地が稀少になるにつれて、土地生産性を高めるという誘発的技術変化が起こる。ただし、そのためには、飼料等生産資材の調達が可能でなければならない。したがって、一部地域への人口の集中を避けながら、過放牧地域への飼料供給や資本投資に対する政策支援を行うことで、集約的な牧畜を確立し、過放牧を緩和することができる。

Report

(2 results)
  • 2003 Annual Research Report
  • 2002 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 鬼木俊次, 双喜: "中国内モンゴルおよびモンゴル国における地域的過放牧-牧畜民の家計調査の結果から-"農業経済研究. 75・4. 198-205 (2004)

    • Related Report
      2003 Annual Research Report

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Published: 2002-04-01   Modified: 2016-04-21  

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