細胞膜損傷の修復に寄与する開口放出の調節機構に関する分子生理学的研究
Project/Area Number |
14780539
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Cell biology
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
東郷 建 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (40334247)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥4,000,000 (Direct Cost: ¥4,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2002: ¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
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Keywords | 膜修復 / 開口放出 / 遺伝子発現調節 / CREB / GFP / MAPキナーゼ / MEK3 / 6 / PKC / 非筋型ミオシン / イメージング / FM1-43 / カルシウム |
Research Abstract |
細胞膜損傷の修復には、損傷箇所から流入するカルシウムイオンが誘起する開口放出が必要である。また、細胞膜に繰り返し損傷を与えると2回目の損傷修復は1回目よりも早く、損傷時の開口放出量も多い。この促進反応には転写因子CREBを介した遺伝子発現の調節が必要である。 そこで、このCREB依存的な遺伝子発現をモニターする目的で、レポーター遺伝子CRE-d2EGFPを恒常的に発現する細胞を作出し、細胞膜損傷後にd2EGFPの発現量が増大することを確認した。またp38 MAPキナーゼ阻害剤存在下で遺伝子発現が抑制さることを見出した。 以上のことを受け、細胞膜損傷後にp38 MAPキナーゼ依存的にCREBがリン酸化されているか、またMAPキナーゼが細胞膜損傷後にリン酸化されて活性化されているかを、抗phospho-CREB抗体や抗phospho-p38抗体を用いたウエスタンブロッティングや蛍光抗体染色によって解析し、実際に細胞膜損傷がp38 MAPキナーゼを活性化し、結果としてCREBを活性化していることを確認した。また、細胞膜損傷からMAPキナーゼの活性化に至る情報伝達系についても検討を加え、p38はMEK3/6によって活性化されること、更にMEK3/6はプロテインキナーゼCによって活性化されることを見出した。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)