がんの腫瘍部位を標的とした抗原認識部位を含有するDDSキャリアーの開発
Project/Area Number |
14780642
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Biomedical engineering/Biological material science
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
前田 衣織 九州工業大学, 情報工学部, 助手 (50311858)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2002: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | マトリックスメタロプロテアーゼ / ELISA |
Research Abstract |
前年度においては、MMP-2に着目し各種の消化酵素(リジルエンドペプチダーゼ、トリプシン、キモトリプシン等)を用いてMMPのフラグメント化の検討を行い、適当なサイズのペプチドフラグメントを得ることを目的とした。用いる消化酵素の濃度、消化酵素と消化するMMP-2との量の比などの検討を行い、温度条件なども低温から高温までの条件検討を行った。しかしながら、酵素消化に用いたタンパク質(MMP-2)の量が非常に微量であったため、消化されて生じたペプチドの検出が困難であった。さらにELISA法においては、短いペプチド断片についてコートの問題が生じたため、適当なサイズのペプチドフラグメントを得られるよう、種々の検討を加えていった。平成15年度は、効率的な酵素消化については温度条件や反応時間を調節することで改善することができた。現在は微量タンパク質の検出のための更なる改良を行っているところである。またELISA法を用いた抗MMP-2抗体による抗原の認識部位の検索については、intactのMMP-2を認識するための条件検討がほぼ完了したので、ELISA法を改良することで、酵素消化されたペプチドフラグメントに対する反応性の良好であることの検討を行っている。同時にMMP-2やMMP-9の部分アミノ酸配列を用いた分子軌道法による計算を行い、適当な構造を有する可能性のあるアミノ酸配列の検索を実施しているところである。今後は酵素消化によるペプチドフラグメントの検索を、分子軌道計算によるペプチドフラグメントの立体構造解析を同時に実施し、DDS担体として利用するペプチドをデザインしていく予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)