C-H結合活性化を経る、C=O、C=N結合への不斉付加反応の開発
Project/Area Number |
14J01208
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Organic chemistry
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
白井 智彦 北海道大学, 総合化学院, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2015: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 不斉ヒドロアリール化 / 炭素-水素結合の不斉官能基化 / カチオン性イリジウム錯体 / ホスホロアミダイト配位子 |
Outline of Annual Research Achievements |
遷移金属錯体触媒を用いた炭素-水素結合の活性化を経由する炭素-炭素結合形成反応は、経済性や環境調和性に優れた高原子効率プロセスである。近年この領域は盛んに研究がおこなわれており多様な変換反応が開発されてきた。しかし、現状ではほとんどの報告がラセミ型の反応であり高効率な不斉反応に関する成功例は少ない。 特に、この方法論を利用した不飽和結合の不斉ヒドロアリール化反応は、医薬合成中間体の簡便な合成法となるが、私が研究に着手した当時、その成功例は非常に限定的であった。 私は、当研究室で開発した不斉配位子(Me-BIPAM)を用いて本研究課題の検討を進め、これまでに二つの新規反応開発に成功した。まず、カチオン性イリジウム/Me-BIPAM触媒によりα-ケトアミドの分子内不斉ヒドロアリール化反応が高エナンチオ選択的に進行することを見出した。本反応は、医薬品の合成中間体である3-ヒドロキシ-2-オキシインドール誘導体の簡便な合成法である。本研究成果はAngew. Chem.誌に掲載された (ACIE 2014, 53, 2658-2661.)。また、より高効率な触媒系を創出するため、機構解析研究をおこなった。実験化学及び計算化学を用いた多角的な解析実験を進め、本反応の律速段階を特定することに成功した。研究成果はOrganometallics誌に掲載された(Organometallics 2015, 34, 3459-3463.)。更に、得られた知見に基づき、私は新たに不斉配位子S-Me-BIPAMを設計・開発した。種々検討を進めた結果、カチオン性イリジウム/S-Me-BIPAM触媒により、ビシクロアルケンの分子間直接不斉ヒドロアリール化反応が高エナンチオ選択的に進行することを見出した。研究成果はAngew. Chem.誌に掲載された(ACIE 2015, 54, 9894-9897.)。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(10 results)