Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
平成27年度の研究では、昨年度の研究実績報告書で述べた、Ω論理を用いて得られる集合論のモデル M の性質について調べた。昨年度の研究報告書では、「今後の研究推進方策」として、上記モデル M の性質について4つの問いを立てた。今年度の研究では、4つの問いについて考えるうえで、以下の予想が成り立つかどうかが重要であることが分かった:予想;ウディン基数が非有界に存在し、実数をパラメータにするΩ予想が任意の順序集合による強制拡大で成り立っているとする。このとき、モデル M は、以下の方法によって得られる:「V の充分大きなウディン基数たちの極限において Derived model と呼ばれる AD のモデル N を構成すると、その N における HOD において、κ = (N 内のω_1) は可測基数になり、それを witness する自然な超フィルター U が存在する。このとき、N における HOD の V_κ に対して、U を用いて超冪を取る操作を Ord 回繰り返すと、モデル M が得られる。」本研究では、上記予想が成り立つとすると、上記4つの問いについて、以下の a)~d) が成り立つことがわかった:a) M において、弱い condensation principle が成り立つ。b) M 内では、任意の可算でない基数κに対して、◇_κ と □_κ が成り立つ。c) M 内に可測基数は存在しない。d) M と V の間に weak covering property は成り立たない。上記予想が成り立つかどうかはわかっておらず、現在はこれを調べている。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2016 2015 2014 Other
All Int'l Joint Research (2 results) Journal Article (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results, Peer Reviewed: 1 results) Presentation (10 results) (of which Int'l Joint Research: 4 results, Invited: 7 results) Remarks (3 results)
Notre Dame Journal of Formal Logic
Volume: 56 Issue: 1 Pages: 167-190
10.1215/00294527-2835065
https://www.cck.dendai.ac.jp/math/~ikegami/
http://researchmap.jp/ikegami/
http://www2.kobe-u.ac.jp/~dikegami/