サキシトキシン骨格の新規構築法の開発とそれを基盤としたゼテキトキシンの全合成研究
Project/Area Number |
14J02822
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Bioorganic chemistry
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
上野 壮平 名古屋大学, 生命農学研究科, 特別研究員(DC1)
|
Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2017-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
|
Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 2016: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2015: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2014: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | サキシトキシン / ゼテキトキシン / 全合成 / 環化反応 / グアニジン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、電位依存性ナトリウムチャネルを阻害する天然物サキシトキシン(STX)の中心骨格の効率的構築法の開発とそれを基盤としたパナマ産矢毒ガエル毒ゼテキトキシン(ZTX)の全合成を目的として研究を行った。ゼテキトキシンはサキシトキシンと共通の骨格を持ち、C6位からアミド結合を介しさらに高度に官能基化された置換基を持つことに加え、その構造は推定構造のままである。そこで、完全化学合成によるゼテキトキシンの構造の確認が必要である。 まず、前年度に確立したSTX骨格構築法を用いて合成したサキシトキシン天然類縁体であるdecarbamoyl-α-saxitoxinolの精製法を確立し、本手法を報文にて報告した(S. Ueno, A. Nakazaki, T. Nishikawa, Org. Lett. 2016, 18, 6368.)。次に、ゼテキトキシンの合成へと展開する目的で、新たなC6位の修飾法の確立を試みた。種々検討した結果、C6位のN,O-アセタールをアセテートへと変換した後、Hosomi-Sakurai反応によるアリル基やアルキル亜鉛試薬を用いたアルキル基の導入が可能であることを見出した。特に、これまでに導入したニトリルとアリル基はゼテキトキシンの持つアミドだけでなく様々な官能基へと変換可能であるため、これらの中間体を利用し天然・非天然型の多様なアナログ合成が期待できる。なお、これまでに報告されているSTX骨格構築法ではC6位にあらかじめヒドロキシメチル基が導入されているのに対し、本研究で開発した手法は、合成終盤でC6位の官能基化ができるため、C6位に異なる置換基を持つアナログ合成を効率的に行うことが期待できる。 今後は、C6位におけるアミド結合の形成によるゼテキトキシンに特徴的な大員環を合成しゼテキトキシンの全合成研究を進める計画である。
|
Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Report
(3 results)
Research Products
(10 results)
-
-
-
-
-
-
-
[Presentation] サキシトキシン類の全合成2016
Author(s)
○上野壮平、中崎敦夫、西川俊夫
Organizer
第14回次世代を担う有機化学シンポジウム
Place of Presentation
日本薬学会長井記念ホール
Year and Date
2016-05-27
Related Report
-
-
-