アンサンブル予報実験による成層圏突然昇温現象の生起メカニズム及び予測可能性の解明
Project/Area Number |
14J03348
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Meteorology/Physical oceanography/Hydrology
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
野口 峻佑 京都大学, 理学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | アンサンブル予報 / 予測可能性 / 成層圏突然昇温 / 惑星規模波 / 極夜ジェット振動 / 環状モード変動 / 成層圏対流圏結合 / 季節予報 |
Outline of Annual Research Achievements |
極渦分裂型成層圏突然昇温(SSW)の予測可能性に関して、昨年度に得られた結果を取りまとめ、Journal of Geophysical Research 誌に投稿・出版した。 また、成層圏での惑星規模波の反射現象について、2014年2月の小規模SSW後に生起した過去最大級のイベントを対象として、その予測可能性と対流圏循環への影響に関する調査を実施した。昨年度より引き続きアンサンブル予報実験の結果を解析し、惑星規模波が成層圏において吸収されてSSWが引き起こされるか、もしくは反射されて下方伝播するかという分岐点が存在すること、それが1週間程前より捉えられるようになること等の、上記の分裂型SSWの論文において得られた知見と整合的な特徴を確認した。加えて、反射に伴う波束の下方伝播域において対流圏循環偏差が有意に発達することから、惑星規模波の反射および下方伝播の過程を通じて対流圏の予報成績の向上が見込めることを指摘した。以上の内容は現在論文として投稿準備中である。他にも、長期にわたる再解析データを用いて、小規模SSWや大規模SSW時の循環場の特徴を調べ、それぞれでの惑星規模波の伝播特性やその後の対流圏循環変動について整理した。 さらに、極夜ジェット振動(PJO)として知られる成層圏における長周期変動に着目し、気象庁現業1ヶ月アンサンブル予報データおよび1ヶ月ハインドキャストデータを用いた統計解析を行った。これにより、成層圏循環の予測可能性の変動特性を整理し、さらに大規模なSSW後のPJO卓越期において、対流圏環状モード変動の予報成績の向上がみられることを示した。以上の内容も現在論文として投稿準備中である。 最後に、これまでに得られた研究成果を総合して博士論文として提出、調査委員による審査に合格し、2016年3月23日に博士(理学)の学位を取得した。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(30 results)