ガリウム化合物の配位形態の制御による新規物性の発現
Project/Area Number |
14J03426
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Synthetic chemistry
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
松本 拓也 京都大学, 工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | ガリウム / 高周期典型元素 / 共役 |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者は「高配位ガリウムを含むジベンゾガレピンの合成とその平面性の制御」に重点を置き、研究に取り組んだ。 通常、ガリウムを含む化合物は空気や水で分解されてしまい、安定に取扱うことが困難であった。そこで、立体障害や窒素の配位を利用して速度論的・熱力学的に安定化することで、高い安定性を有するジベンゾガレピンを設計・合成した。また、ガリウム上の配位数を三配位・四配位・五配位と変化させることで、ガリウムのコンフォーメーションを制御し、七員環部位の平面性を評価した。 紫外可視吸収測定からも、それぞれガレピンから振動構造を有するスペクトルが得られ、高い平面性を支持する結果が得られた。この結果から、溶液状態であっても高い平面性を有していることが示唆された。この研究において、ガリウムの軌道の大きさや柔軟性を活かした新たな性質を見出すことに成功した。 また、「ガラフルオレンユニットを含む共役系高分子の合成と物性制御」や「四配位ガリウムを介した共役拡張の評価」・「各13族元素を含むフルオレン骨格の合成とその物性比較」に関する研究も、平成26年度に学術誌への掲載が決定している。 「FLPの概念を用いた擬三配位ガリウムの構築とそれによる共役制御」に関する研究も、現在合成の検討を行っており、合成した後に物性に関して随時測定・評価していく予定である。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(1 results)
Research Products
(10 results)