Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
本研究では,認知症高齢者を対象とする非言語行動に焦点を当てた自律対話システムの実現を目指している.今年度は長期フィールドワークで得られた知見をもとに認知症高齢者と継続的に対話できるシステムの開発を行った.認知症高齢者は加齢に伴い,耳が遠くなり認知機能も低下する.発言も不明瞭になり言葉のみでの対話が困難になる.しかし,対話がうまく行われているかどうかを,相手の表情や,相手が自分の話を聞いているか,といった非言語情報から推定している様子が見られた.すなわち,認知症高齢者の状態推定には言語情報より非言語情報の方が適切と考えられ,また認知症高齢者自身も他者からの非言語情報への依存度が高いと考えられる.そこで,認知症高齢者の状態を,発話解析に加え,表情などの非言語情報をもとに推定するとともに,ロボットも積極的に非言語行動で自身の内部状態を呈示することで,持続的にインタラクションが可能な自律対話システムの開発を行った.また,今回はこれまで使用していたロボット「テレノイド」のサイズが大きく,利用者が重たいと言い,インタラクションを止めることがあったため,新たに小型軽量化し,持ちやすい形(全長36cm)に改良したロボットを開発し、実験に用いた.京都の特別養護老人ホームの認知症高齢者2名を対象に試験的な対話実験を行い,結果としてロボットが笑っている状態を対象者が検知し,また認知症高齢者がロボットの話を聞いていない様子を検出し,ロボットが注意喚起する様子が見られた.
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Frontiers in Psychology
Volume: 7 Pages: 1-13
10.3389/fpsyg.2016.01066
Interaction Studies
Volume: 未定
http://www.irl.sys.es.osaka-u.ac.jp/home/publication
http://www.geminoid.jp/ja/publications.php