脳型NCXスプライシングバリアントの病態生理学的意義に関する研究
Project/Area Number |
14J06142
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Applied pharmacology
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
河内 琢也 大阪大学, 薬学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2017-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2016: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2015: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | Na+/Ca2+交換系(NCX) / 自閉症 / バルプロ酸 / Na+/Ca2+交換系 / てんかん / 発達障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々はこれまでに、妊娠中の抗てんかん薬服用により出生児の自閉症発症リスクが増大するという臨床知見に基づいて作製した疾患モデル動物、すなわち胎生期のバルプロ酸投与マウスが発達障害モデルとして有用であることを明らかにしている。胎生期バルプロ酸投与モデルの海馬や大脳皮質では、酸化ストレスマーカーである過酸化脂質や一酸化窒素の産生量増加が、他のグループから報告されており、抗酸化作用を有するカロテノイドの一種、アスタキサンチンにより、酸化ストレスの抑制と自閉症様行動の改善が認められている。このことから、一酸化窒素の下流分子として知られるNa+/Ca2+交換系(NCX)が、自閉症の病態発現やその改善に寄与している可能性が示唆される。昨年度は、胎生12.5日目の母マウスにバルプロ酸を投与した6時間後の胎仔全脳において、NCX1 mRNAが顕著に減少しNCX2 mRNAが増加していることを明らかとした。 本年度では、胎生12.5日目の母マウスにバルプロ酸を投与した12時間および24時間後の遺伝子発現解析を行った。その結果、NCX1およびNCX2 mRNAの発現量に有意な変化は認められなかった。これらの結果から、胎生12.5日目のバルプロ酸投与は、一過的に胎仔脳のNCX1 mRNAおよびNCX2 mRNAの発現を変化させることが明らかとなった。一方我々は、胎生14.5日目の母マウスにバルプロ酸を投与した場合には、成体期において自閉症様行動を発現しないことを見出している。そこで、胎生14.5日目のバルプロ酸投与が胎仔脳のNCX mRNA発現量に与える影響を検討した結果、胎生12.5日目でのバルプロ酸投与同様、NCX1 mRNAの発現が減少しNCX2 mRNAの発現が増加していることを明らかとした。このことから、胎生12.5のバルプロ酸投与によって誘発される自閉症様の行動異常に、バルプロ酸投与の一過的なNCX1およびNCX2 mRNA発現変化が直接的には関与していない可能性が考えられた。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(19 results)
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[Journal Article] Chronic treatment with valproic acid or sodium butyrate attenuates novel object recognition deficits and hippocampal dendritic spine loss in a mouse model of autism2014
Author(s)
Kazuhiro Takuma, Yuta Hara, Shunsuke Kataoka, Takuya Kawanai, Yuko Maeda, Ryo Watanabe, Erika Takano, Atsuko Hayata-Takano, Hitoshi Hashimoto, Yukio Ago, Toshio Matsuda
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Journal Title
Pharmacology, biochemistry, and behavior
Volume: 126
Pages: 43-49
Related Report
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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