Project/Area Number |
14J07705
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Immunology
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
古賀 諭 横浜市立大学, 生命ナノシステム科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2015: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | ILC2 / 分化 / IL-7 / Notch / 免疫学 / 細胞分化 |
Outline of Annual Research Achievements |
NH細胞はLin-IL-7R+IL-2R+IL-25R+IL-33R+で表される自然リンパ球で、IL-25、IL-33に反応し多量の2型サイトカインを産生することで寄生虫排除や、アレルギーの憎悪に重要な役割を果たす。最近、IFNやIL-27といったサイトカインがNH細胞を抑制することを見出し、NH細胞が引き起こす炎症の終息メカニズムを明らかにした。NH細胞の機能の解明が進む中、その分化機構に関しても解析がなされている。NH細胞は他のリンパ球と同様にリンパ球共通前駆細胞(CLP)から分化することが明らかになっている。しかし、CLPがどのような外部環境から刺激を受け、NH細胞へ特異的に分化するかは不明であった。そこでまず、NH細胞の分化に必須の環境因子を特定するため、CLPをTSt4細胞及びNotchリガンドであるDLL1を発現するTSt4-DLL1細胞との共培養を様々なサイトカイン刺激下で行った。その結果、IL-7とNotchシグナルがNH細胞の分化に必須であることが明らかになった。次にIL-7、Notchシグナルの強弱に着目した。異なる濃度のIL-7刺激下でCLPとTSt4-DLL1細胞との共培養を行ったところ、低濃度のIL-7刺激下でCLPはT細胞へ優位に分化し、一方、高濃度下でNH細胞へ優位に分化した。さらに、Notchシグナルの強弱がT細胞、B細胞、NH細胞の運命決定を制御することが明らかになった。最後にNH細胞の分化を支持する環境の特定を試みた。我々は、最も多くNH細胞が存在する組織である腸間膜がNH細胞の最終分化の場として重要な役割を果たす組織であることが示唆された。以上の結果から、異なるIL-7、NotchシグナルがCLPからT細胞、B細胞、NH細胞の運命を決定づけることが明らかになった。さらにNH細胞最終分化を支持する環境が生体内に存在することが示唆された。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)