ウシの加齢が卵子およびその周辺環境に及ぼす悪影響の原因の解明とその改善
Project/Area Number |
14J08274
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Integrative animal science
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture |
Principal Investigator |
竹尾 駿 東京農業大学, 農学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2017-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 2016: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2015: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 卵子 / 老化 / ウシ / 加齢 / 卵胞液 / 糖最終産物 |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者はウシをモデル動物とし、加齢による卵子の質が低下するメカニズムやその質の改善方法の検討を行った。研究最終年度である本年では、卵子の質低下の要因を探るため、卵子周囲の環境だけでなく、卵子自体の質低下の要因を探るため、加齢個体にのみミトコンドリアの質低下が観察される原因についての検討を行った。 ミトコンドリアはエネルギー産生などを行う、細胞内小器官であり、卵子においては卵子の質に影響することが知られている。このミトコンドリアの質を人為的に低下させるとミトコンドリアは除去され新規のミトコンドリア合成が開始される。この内容は昨年度に報告したが本年度は、若齢個体と加齢個体間で比較することで加齢による影響を調査した。その結果、加齢卵子はミトコンドリアを障害すると卵子の能力が低下する一方で、若齢個体の卵子では質に影響は見られない。またミトコンドリアの新規の合成は人為的な障害により若齢卵子で亢進されるが加齢卵子ではそれが見られない。さらに、この障害により活性化される若齢卵子の反応を見出したが、加齢卵子ではこれが見られない。この反応の違いは加齢による卵子の質が低下する一因となっていると考えている。加齢による卵子の質低下のメカニズムは詳細が不明な点も多く、今回のこの成果は卵子の老化を防ぐうえでも価値あるものと思われる。また、今回は卵子や繁殖のパターンがヒトに類似しているウシの卵子を用いたため、ヒトへの応用などが期待しやすい成果でもあると考えている。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(8 results)