Project/Area Number |
14J08280
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Astronomy
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
西村 優里 東京大学, 理学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2017-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2016: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2015: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 物質進化 / 化学組成 / 矮小銀河 / 光解離領域 / 電波天文学 |
Outline of Annual Research Achievements |
採用の最終年度である今年度は、これまでの研究成果をまとめ、論文を投稿したり研究会で発表したりすると同時に、次なる研究計画に向けて望遠鏡を用いた観測提案の準備も行った。特に大きな成果としては、以前実施した、低金属量の矮小銀河IC10での観測の結果を論文にまとめ、発表することができた。この論文では、先に発表していた別の低金属量の矮小銀河(大マゼラン雲)の化学組成が、他の矮小銀河でも同様に見られるものであることを示し、矮小銀河の化学組成研究を大きく進展させることができたと考えている。 また、昨年度に行った、銀河系内の活発な星形成領域W3(OH)のマッピングラインサーベイ観測についても、解析を行い、論文化を進めている。この観測では、銀河系内の星形成領域で通常なされる観測よりも広い領域をマッピングすることで、天の川銀河と系外銀河の化学組成をサイズスケールの影響をできる限り除いて比較できるようにし、分子雲の辺縁部分の密度の低い領域が、大きなスケールでの化学組成にとって重要であることを、観測的に示すことができた。今後、系外銀河の化学組成との比較対象として重要なものになると期待している。これと関連して、化学モデル計算によって、系外銀河で観測されるスペクトルパターンがどのような密度や温度、宇宙線イオン化率などのパラメータで再現されるかの検討も行った。年度末には、これらの成果を総合し、博士論文にまとめた。 大型干渉計ALMAで、大マゼラン雲の分子雲の化学組成をより高い空間分解能で調べる提案を行った。本年度中に観測が実施され、データが観測所から提供されるのを待っている。また、大型単一鏡を用いた観測では、矮小銀河NGC6822の分子雲の温度・密度と13C同位体比を調べるため、野辺山45 m望遠鏡、ASTE 10 m望遠鏡で、それぞれH2CO分子、CO分子の観測を行った。データの解析が進行中である。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(14 results)
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[Journal Article] Spectral Line Survey Toward Quiescent Giant Molecular Clouds in the Large Magellanic Cloud2016
Author(s)
Nishimura Y., Shimonishi, T., Watanabe, Y., Sakai, N., Aikawa, Y., Kawamura, A., Yamamoto, S.
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Journal Title
The Astrophysical Journal
Volume: 818
Issue: 2
Pages: 1-17
DOI
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Peer Reviewed
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